1試合目 ページ43
ピーー
試合開始のブザーが鳴る。
スタート位置は相手チームと100メートル離れた隣のビルから。
私は先読みの個性で尾白くんと梅雨ちゃんを見る。
『お茶子ちゃん私行きます。』
麗「うん！…はやっ！！」
先読みでは梅雨ちゃんのベロをバネに尾白くんが勢いをつけて前に飛ぼうとしていた。
でもそれは3秒後、て事はここら辺で…
尾「うお！！」
『尾白くんごめんね？』
(モニタールーム)
緑「白羽さんが尾白くんを捕まえた！！」
八「Aさん背中で受け止めて羽で尾白さんを包みましたよ！？」
私は羽を硬くして尾白くんを絶対に逃がさないようにする。
尾「くそ！出れない！！」
蛙「やるわねAちゃん。」
『お茶子ちゃん梅雨ちゃんがそっち向かってる！』
無線でお茶子ちゃんに伝える。
麗「了解！」
私は直ぐにお茶子ちゃんの方へ向かうが、羽を硬くしているのと尾白くんの重さで早く飛べない…！
蛙「こっちは1人捕まってるの、お茶子ちゃんごめんね！」
梅雨ちゃんがお茶子ちゃんにべろを伸ばしお茶子ちゃんが捕まる。
麗「うっ！」
『お茶子ちゃん！』
蛙「これで1対1ね、Aちゃん！」
(モニタールーム)
切「あぁ！尾白捕まえた時は白羽チーム優勢だと思ったけどこれでイーブンか！」
上「最初の作戦は良かったんだけどな、やっぱり咄嗟の判断は蛙水のが上か…」
爆「いや、そうでもねぇぞ…」
切・上「へ？」
麗「ぐぬぬぬ…か、解除！！」
蛙「っ！」
『やった！』
お茶子ちゃんは宙に浮かせていたスタート前に渡しておいた私の羽を解除した。
〜作戦会議中〜
『何となく考えがあるんだけど、私の羽って自由に取り外し出来るんだけど戻ってくる時意外は自由に動かす事は出来ないの。』
麗「羽取ってそっちに行け！とかは出来ないってこと？」
『そう！だからお茶子ちゃんに試合前何本か渡しておいて、相手にバレないように浮かせておいて欲しいんだよね！』
常「しかし、麗日の個性で無重力にするが羽を浮かせてどうするんだ？」
『えっとね、私の羽、普通の時は軽いけど、硬くするとそれなりに重さが出るんだ！』
麗「へぇ〜！重っ！！」
お茶子ちゃんは感心したようにさっき私が刺した硬い羽を持つ。
麗「それなりって…思ってたより重い…。」
『1本で5キロくらいかな？』
常「それじゃあ宙に浮かせて解除したらかなりの武器になるな。」
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作者名：とうふ。 | 作成日時：2021年6月4日 22時
