お守りが1つ ページ2
葉桜が舞い散って、ふよふよと、地面に落ちる。
そんな暇な時間。
あれ、一応授業の時間のはずなのにな。同級生の七海くんや灰原くんは任務で先輩方もほとんどいない。
あれ、わたしなんで箒持って掃除してるんだろーな、あれ。
これが、ぼっち。
とはいえ、私は正式には呪術師…………なんだろうか、いや…………わからん。個人的には呪術師だと思うけど、一回も任務行ったことない。
したことといえば伸びて来た爪切って、前髪切ったときに出た髪の毛をまとめて家に送っただけ。
あれ、わたしなんで呪術高専に通ってるんだろう。
まぁ、呪術の世界でもめっちゃ特殊な家の生まれではあるのだけれども。
あれ、わたしなんでここにいるん……?
まぁ、いいか、と考えることを放棄して集めた葉っぱをちりとりにいれてると校門の方から見覚えのある白髪と前髪の人が歩いてくる。
「あ、お疲れ様です」
夏油「おつかれ、あれ掃除してるの?」
「まぁ、暇なんで」
五条「けっ、いい子ちゃんかよ」
ふんっ、と鼻で笑って歩いていく五条悟さん。その後ろをごめんねといいながらついていく夏油傑さん。
どうやら、あの2人がこの呪術界隈で最強と呼ばれてる2人らしい。なんや、にこいちかいな。仲良しやな。
ほのぼのした気分でちりとりをもってゴミ捨て場に向かっているとちょうど夜峨先生と出会った。
夜峨「A、ちょうどよかった。」
不思議に思って近づいてみる。
「なんでしょう」
夜峨「先程、上層部から通達があってな。Aの家のことを含めた1番いい呪霊退治だということで、来月これを受けろ」
手渡されたチラシ。中には、アイドルオーディションの文字。
「なんじゃこれ」
夜峨「ダンスとかは俺が教える。絶対受かるぞ」
「………………えっ」
.
.
.
「…………………えっ?」
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作者名:海音ばーじょん2 | 作成日時:2021年3月8日 18時