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海side









目の前にいる黒髪ボブの女の子の言葉が、最初理解できなかった。







真顔で女の子は続ける。









「私、全く貴方達のこと知らない。
待ってって頼まれたからいるだけなんですけど」









変わった女の子だな、なんて思った。


俺らが入ってきた時も、
気まずそうにしたり
恥ずかしそうにしたり、
はたまたびっくりしたりするわけでもなく、
ただただ真顔で綺麗な眉をひそめただけだった。








「取り敢えず説明して欲しいんですけど。
こっちが。この状況。」









待て待て待て。祐基。

お前、何も知らない女の子捕まえて入れたいと?



ツッコミどころが多すぎてどこから・・・?




稜「祐基、お前ウチのこと何も説明せずに、
それ言ってるのか・・・?」



唖然としていた稜雅がやっと口を開く。





祐「俺入れたい!っていうので頭いっぱいで
何も・・・」






今度こそ本当に呆れた。






晃「おま、まじで言うとるん!?」









俺はため息をついて、

俺らのことについて、

超特急について話し始めた。










ーー
ーーー









海「ってことなんだけど、どうしようかこの状況」



説明も終わり。

相変わらず表情を動かさず、
じっと俺の目を見て話を聞いていた女の子は、
なるほど、と呟いた。



「加入がどうというのはこの人が適当に言ってただ
けと」

祐基をちらりと見てずばっと言う。


晃「まあそう言うことになるやろなあー」

祐「でも、」

晃「祐基お前、この女の子の意思はどうなんや?」




「私、ですか・・・?」

拓「いや、現実的に女子には無理だろ?
8号車はどう思う?考えろよ」



女子、か。

確かに、俺らと同じレベルで
やっていくのは難しいと思う。

正直に。



祐「はち、ごうしゃ、」







全く予期してなかったみたいに
祐基が考え込んだように黙る。







「うっわーなんかくっそ失礼なんですけど」







いらいらしたように突然女の子が言い出す。







ちょっとだけ固まった俺達。






「キノコくん、女子女子うるさいんだけど、
さっきから」



拓「・・・っは」




「ちょっとむかつくわあー」








馬鹿にしたように笑って女の子は続ける。







「いやごめん、8号車?だか何だか知らないけど、
まじでこっちから願い下げだから」









じゃそういうことで、と女の子はスタジオを出ていった。

そして、→←・



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作者名:Rim@ | 作成日時:2018年8月14日 12時

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