お弁当 ページ3
みかん「あ〜!
もう〜お母さん!!
また緑ばっかりじゃん!!」
母「何よ!?
野菜ばっかりで何が悪いのよ!
野菜は体にいいんだから!!」
みかん「だからって!
ほうれん草のおひたしや煮物の残りとかじゃ皆に笑われちゃうよ!!」
不知火「何騒いでるんだ?」
みかん「あ、お兄ちゃん
ねぇ、聞いてよ〜!」
不知火「なんだ?」
みかん「お母さんの作るお弁当、いつも緑か茶色ばっかりなの〜!」
不知火「はぁ?
んなもん、自分で作ればいいじゃん」
みかん「へ?
お兄ちゃん、いつも自分で作ってるの!?」
母「不知火はいつもそうよ
小学校に入った頃から自分で作りたいって言って聞かないんだもん
今じゃすっかり板に着いたわよ」
みかん「えぇ!?」
不知火「なんなら、俺が朝作ってやろうか?」
みかん「···お、お願い···しようかな?」
〜翌日〜
みかん「昨日はあんな事言っちゃったけど···
お兄ちゃんの弁当って初めて···」
パカッ
弁当を開けると桜でんぷんや海苔でうさぎの輪郭と耳の色を作り可愛らしいプチトマトや卵焼きに可愛らしいウサギリンゴの入った弁当になっていた
みかん「えぇー!?
か、可愛い···!?」
「あれ〜?
みかんのお弁当、可愛いじゃん
お母さんが作ったの?」
みかん「へ?
あ、いや···これはうちのお兄ちゃんが···」
「お兄さんが作ったの!?
可愛い〜!」
「良いなぁ〜
うちのお兄ちゃんなんかこんな可愛いの作ってくれないよ?」
みかん「···///」
〜帰宅後〜
不知火「···この服、いいなぁ〜
今度買うか」
みかん「お兄ちゃん!!」
ゴスッ!!
不知火「ごふぅ!?
い、いきなり背中に飛び乗るなよ···!
なんだよ!?」
みかん「また、お弁当作って下さい〜」
不知火「はぁ?」
みかんはすっかり兄弁当にハマってしまったのであった
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