story-2- ページ2
エ｢おーーーい！マルコ！｣
マ｢お､エース｡遅かったじゃねェか･･･よい！？｣
マルコはエースの後ろを歩く竜を見て、目を丸くした。
エ｢こいつ、怪我してるんだ。治して欲しい｣
マ｢･･･分かったよい。取りあえず、モビーに連れてっといてくれよい｣
───クゥゥゥゥン───
甲板に顎を着けて寝転がされた竜は、話し合っているナースや船医を見て、不安そうに喉を鳴らした。
エ｢大丈夫だ！怪我を治すだけだからな｣
ワシャワシャと顔を撫でると、気持ち良さそうに目を細めた。
白｢グララ！エースの連れて来た竜ってのは、こいつか！｣
治療の終わった竜を見て、笑った。
白｢まだ随分と若ェみたいだな！｣
エ｢そうなのか？こんなにデケェのに｣
白｢大人の竜は、もっとデケェぞ。エース｣
エ｢じゃあ、こいつはまだ子供なのか？｣
白｢と言っても、100近ェだろうよ｣
エ｢俺より年上かよ！って100！？親父よりも歳上だ！｣
白｢人間の年に換算すりゃあ、まだ18くらいだがな｣
エ｢ふうん｣
白｢どうだ、お前。白ひげ海賊団に入らねェか｣
白ひげの問いに、竜は頭を持ち上げ、待ってましたとばかりに縦にブンブンと振った。
白｢グララ！決まりだな！野郎共！新しい仲間の歓迎だ！！｣
｢｢｢｢｢｢｢｢おーーー！！｣｣｣｣｣｣｣｣
その夜、急に騒ぎ出したクルー達を見て、竜は不思議そうに目をパチクリとさせた。
エ｢よう！お前、これ食えるか？｣
エースは、魚の乗った皿を竜の前に置いた。
竜は、その魚をクンクンと嗅ぐと、勢いよくがっつき出した。
エ｢ハハッ！腹減ってたのか？｣
あっという間に食べ終わった竜は、空になった皿を鼻でエースの方に押した。
エ｢何だ、もっと欲しいのか？｣
ブンブンと頭を振った竜を見て、エースは二ッと笑った。
エ｢よし！サッチに貰って来てやるからな！｣
暫くして、エースはリーゼントの男と戻って来た。
エ｢おい。こいつはサッチ。飯作ってくれる奴だ｣
サ｢おう！よろしくな！･･･おい、エース。こいつ、何て名前だ？｣
エ｢え、名前･･･？あ〜、知らねェや｣
サ｢おいおい、それじゃダメだろ。何か付けたらどうだ？｣
エ｢つうか、その前に、お前男か？｣
エースが聞くと、竜は頭を縦に振った。
エ｢白いし、ハクで良いか！｣
───ウォォォォォン！！───
竜は、星空を見上げると、大きく吠えた。
エ｢おし！決まりだな！｣
こうして、竜の名はハクとなった。
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アワアワ - 凄い面白かったし凄い感動しました😭もう10分くらい泣いていました！！これは本当に神作だと思います！この小説を生み出してくれてありがとうございます!! (2023年1月17日 11時) (
レス) @page38 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
yone(プロフ) - 八乙女蕎麦さん» ありがとうございます！最後は簡潔に終えられるよう意識していたので、嬉しいです！ (2019年9月29日 21時) (レス) id: f93aa7129f (このIDを非表示/違反報告)
yone(プロフ) - 蒼の火さん» レス遅くなってしまってすみません！コメント、ありがとうございました！ (2019年9月29日 21時) (レス) id: f93aa7129f (このIDを非表示/違反報告)
八乙女蕎麦 - コメント失礼します…最後…最後が凄くて泣いてしまいました( ノД`)…文を見てわかると思いますが感動しすぎて語彙力がなくなってしまいました( ノД`)…これかやも頑張ってください( ；∀；) (2019年9月29日 20時) (レス) id: 65acce4bcd (このIDを非表示/違反報告)
蒼の火(プロフ) - 待って泣いてもうた…悲しすぎるやろ… (2019年9月19日 23時) (レス) id: 1cb97f1d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yone | 作成日時：2019年8月2日 23時
