番外編1.入れ替わったからってラブコメなんか始まらない(と本人は思ってる)ものだ(3) ページ24
｢ねぇねぇAちゃん！お話しようよ！｣
教室へ帰ると、A組の皆にわいわいと取り囲まれる。普段から仲良くはしてくれているのだが、会話は毒草だし、細かい会話は筆談だったため、Aと｢会話｣をしたことはない皆は、ここぞとばかりに会話を試みる。
｢キョウチクトウ……｣
｢も〜、Aちゃんは今喋れるんだから今のうちに会話楽しまなきゃ！ね！｣
｢あ、えっ…と｣
｢じゃ、しつもーん！トリカブトとドクゼリは分かるんだけどさ、よく｢キョウチクトウ｣っていうでしょ？あれはなんの時に言ってるの？｣
｢こ、こまった、時、とか…焦った、時｣
｢なるほどぉ！言われてみればそうだったかもね！｣
｢じゃああれは？ヒヨドリジョウゴ｣
｢どん、まい、みたい、な、励ます、時｣
｢じゃあさじゃあさ！ジギタリス〜って言う時は？あれはなんて言ってんだ？｣
｢小馬鹿に、する、時、の、ニュアンス｣
｢あっははははは！じゃあやっぱあれ、バカにしてたのかよ〜！｣
会話って、こんなに楽しいんだな。言葉に呪いがこもらないって、こんな風な感じなんだ。
思わず笑みが零れる。
そんな私を見て、轟くんが無言で頭を撫でた。
｢あ、そういや轟は今喋れないんだっけ？｣
無言でコクリと頷く轟くん。
｢すまん、ね、私の、言葉、は、呪い、だから……喋る、と、周りも、傷つく、し、自身、も、傷つく、から｣
しゅんとして轟くんに言えば、轟くんはちょっとこまった顔をしてから口をひらく。
｢あー……トリカブト?｣
これでいいんだったか？とこちらを見た。
大丈夫だ、とか、心配するな、とか、きっとそういうニュアンスの肯定。
｢ありが、とう｣
｢なんだかAちゃんも焦凍ちゃんもいい感じじゃないの｣
梅雨ちゃんの言葉に、轟くんは慌てて手を引っ込めた。
｢？｣
Aだけが、なんの事だとキョトンとしていた。そのキョトンとした顔を、皆でほほえましい顔で見ていた。
番外編1.入れ替わったからってラブコメなんか始まらない(と本人は思ってる)ものだ(4)→←番外編1.入れ替わったからってラブコメなんか始まらない(と本人は思ってる)ものだ(2)
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(・ω・)ﾆｬｰ - 性癖なら仕方ない。性癖なら仕方ない。(鼻血)(*-∀-* ) (2022年4月23日 15時) (
レス) @page38 id: c5e6681fe0 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 僕はスズランが好きですね。理由？花言葉が再び幸せが訪れる（幸せの再来）・純粋だからです！ (2022年4月19日 21時) (レス) @page39 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
Akari_0398(プロフ) - この後、狗巻くんもこっちの世界にトリップしたりしませんかね?!番外編とかで大丈夫です!! (2022年1月27日 18時) (レス) @page39 id: ae75361447 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟｮｴッッг(^р^г ) - 横から失礼します。作品最高っス！ところで推しが頬に返り血ついてるとか、全身傷だらけで吐血したりすんのってエッッtですよね(早口)(遺言) (2021年2月27日 17時) (レス) id: 56fc116dbb (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - 名も無きウルクの民さん» 後出来ればでいいので普通に呪術廻戦のを作って欲しいです！(出来ればでいいので） (2021年1月24日 0時) (レス) id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名も無きウルクの民 | 作成日時：2020年11月22日 20時
