初めまして降谷さん、離婚してください。 (ページ44)

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1週間後、風見さんから連絡があり、お見舞いが出来るようになった。

風見さんに案内してもらうため、早く準備を済まし、零くんの欄だけ埋まった離婚届を持って家を出た。

バスを降りると、警察病院は目の前にあった。

風見さんと合流し、受け付けを済ませ、部屋に向かった。

病室の名前が安室透だったので危うく通り過ぎるところだった。

病室に入ると、点滴をされ眠っている零くんがいた。

風見「さっき医者からそろそろ起きると言われたので、茉優さんはここで降谷さんが起きるまで傍にいてあげてください。私は仕事が残っているのでここで。」

『はい、ありがとうございます。』

風見さんは部屋を出ていき、零くんと二人きりになった。

体中に怪我があり、とても痛々しい。

それだけ大事件で、体を張って頑張ったんだなと思った。

零「んっ……、茉優…！どうしてここに！？」

『どうしてって、こんな物とあんなメール送られたら来るに決まってるでしょ！』

握りしめてクシャクシャの離婚届を零くんに押し付けた。

零「すまない、茉優。お前を事件に晒したくなくて、でもまさかお前が犯人を見つけるなんて思わなくて、結果的に危険に晒した。本当にすまない。」

そう言って彼は頭を下げたまま。

私は危険でも、零くんといたいだけなのに…