初めまして降谷さん、離婚してください。 (ページ4)

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零「とにかく、離婚はしない。俺は仕事に戻るから。気をつけて帰れよ。」

『子供じゃないんです。馬鹿にしないでください。』

零「悪かった、でも気をつけて。」

心配性なのか、警察だから人の安全を願うのが人より多いからなのか分からないが、気をつけてを連呼される。

『また来ます、離婚届けを持って。』

零「また破くだけだぞ。」

『いつか貴方が降参する日まで、私は諦めませんよ。』

零「その日までには俺に恋してるかもしれないぞ？」

『そんな日来ません。』

零「どうだろうな」

そう言って、降谷さんは仕事に戻った。

目の前のビリビリに破られた離婚届けをゴミ箱に捨て、新しい離婚届けをもらいに市役所に行った。

なのに本当に離婚していいのか、と思う自分もいる。

顔を出さなかったのは理由があったんじゃないかと思う自分がいるのも否めない。

本当は会いたくても、会えない理由があるんじゃないかと……

家に帰ってからそんなことしか考えてない。

『ダメだ！私は離婚するって決めたんだから！』

眠りにつこうと、目を瞑るが何も変わらない。

降谷さんはなんで離婚したくないんだろう。

私が好きだから？

いやいや、それは自惚れすぎる。

今までの償い？

それならあって謝ればいい。

降谷さんの気持ち、全然わかんない。