初めまして降谷さん、離婚してください。 (ページ23)

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6時

一睡もできなかった私は零くんの腕の中でただ目を瞑ってただけだった。

そろそろ朝食作ろ、でも遅番って言ってたっけ。

それよりあのキス……

あぁ！ダメ！考えるな！

腕の中でバタバタと動いていると、零くんが起きてしまった。

零「おはよう…今何時？」

『6時です。朝食食べますか？』

零「あぁ、そうする。今日は遅番だから一緒に作ろう。」

零くんと料理かぁ、零くんの方が料理上手いから私が足引っ張りそう。

『迷惑にならないよう手伝います…』

情けない返事をした後、部屋に戻り服を着替える。

あ、ハロのご飯。

『ハロ、ご飯だよ』

お皿に入ってるドックフードの匂いに気づき、ハロは私に飛びついてきて、その拍子に後ろに倒れそうになった。

あれ、痛くない。

気がつくと、肩に零くんの手があって支えてくれていた。

零「ハロ、茉優に怪我させるなよ。」

零くんに怒られ、ハロはしゅんとした顔をした。

『零くん、ありがとう。ハロも私は大丈夫だから、ご飯食べよ。』

するとハロは耳をピンと立て、ワンっといい、あっという間に完食した。

零「俺らもご飯作るか」

『うん』

私たちが作ったのはご飯、味噌汁、卵焼きなどのThe和風の朝食。

私は愛知出身だから赤味噌じゃないのは少し不満だったけど、零くんの味噌汁は合わせでも美味しかったから合格。

『美味しかったです』

零「そうか。そいえば目に隈があるけど昨日眠れなかったのか？」

誰のせいですか！！

『零くんが、あんなキスするから……手は出さないって言ったのに』

零「お前が恋知らないって言ったからだろ」

『そんなこと言ってません！』

これは、恋なんでしょうか？