検索窓
今日:45 hit、昨日:44 hit、合計:526,711 hit

16 ページ17

準備を済ませ、零くんの愛車に乗り、ショッピングモールに来た。

久しぶりの外出で、なんかしちゃいけないことしている気分になった。


人間ってしばらく外に出ないと、こんな風になるんだと思った。

零「なにかほしいものあるか?」


『ほしいもの……』


正直に言えば離婚届だが、ここまで来てその話はしたくない。


今日はそんなこと忘れて楽しみたい。


『エプロンですかね。料理するときやっぱり便利なんで。』


零「茉優がエプロン着たら、より奥さんらしくなるな。その姿を見るために、毎日仕事をほったらかしにして帰ってくるかもしれないぞ。」


『し、仕事はちゃんとしてください!!』


零「わかってる。じゃあエプロン買いにいくぞ。」


エプロンが売ってるコーナーに行き、気に入ったデザインのエプロンを買った。

零くんは色んなエプロンを試着させ、私を人形かってくらい着替えさせ、その姿を楽しんでいた。

ちょっと前の私なら、離婚してやるって思ってたと思う。

でも、一緒に過ごしていくうちに零くんのことを知っていって、私の中でなにかが確実に変わっていた。


『あの零くん、私、服買いたい。』


零「今日はお前の好きなようにすればいい。」


『ありがとう』


そして零くんは私の手を繋ぎ、歩き始めた。


なぜだろう、なんで離婚したいと思ってる人に手を握られているのに、振り解けないんだろう。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
415人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明里香(プロフ) - 1話、「警視庁公安部」と「警察庁」の両方出てきていますが、どちらですか? (2019年10月13日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:利香信者 | 作成日時:2019年5月27日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。