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準備を済ませ、零くんの愛車に乗り、ショッピングモールに来た。
久しぶりの外出で、なんかしちゃいけないことしている気分になった。
人間ってしばらく外に出ないと、こんな風になるんだと思った。
零「なにかほしいものあるか?」
『ほしいもの……』
正直に言えば離婚届だが、ここまで来てその話はしたくない。
今日はそんなこと忘れて楽しみたい。
『エプロンですかね。料理するときやっぱり便利なんで。』
零「茉優がエプロン着たら、より奥さんらしくなるな。その姿を見るために、毎日仕事をほったらかしにして帰ってくるかもしれないぞ。」
『し、仕事はちゃんとしてください!!』
零「わかってる。じゃあエプロン買いにいくぞ。」
エプロンが売ってるコーナーに行き、気に入ったデザインのエプロンを買った。
零くんは色んなエプロンを試着させ、私を人形かってくらい着替えさせ、その姿を楽しんでいた。
ちょっと前の私なら、離婚してやるって思ってたと思う。
でも、一緒に過ごしていくうちに零くんのことを知っていって、私の中でなにかが確実に変わっていた。
『あの零くん、私、服買いたい。』
零「今日はお前の好きなようにすればいい。」
『ありがとう』
そして零くんは私の手を繋ぎ、歩き始めた。
なぜだろう、なんで離婚したいと思ってる人に手を握られているのに、振り解けないんだろう。
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明里香(プロフ) - 1話、「警視庁公安部」と「警察庁」の両方出てきていますが、どちらですか? (2019年10月13日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:利香信者 | 作成日時:2019年5月27日 12時