50．嵐の前の静けさ ページ1
貴「んんん〜…目覚まし〜…」
トン「(目覚ましは)ないです。」
貴「なんか目覚ましが鳴ったような気がした…」
いやほんとに目覚ましが鳴ったような気がして目を開ければいつもの天井。
多分今は朝だ。
夏本番になった今はエアコンが欠かせなくなっている。
最近はずっとつけっぱなしだ。
梅雨の時期はよく雷が鳴って泣いては慰めてもらってた。
彼らには感謝してもしきれないよ。多分。←
≪飯取り来い。≫
貴「あ、最近出番がなかったフライ先輩。」
≪あ”？お前が自分で来るようになったからだろ。≫
貴「そうっすね。取り行きます。」
≪おん。≫ﾌﾟﾂｯ
若干切れてたことについては触れてはいけない。
私はさっさと布団を畳んで朝御飯を取りに部屋を出た。
・
「おぉ、お前か。」
貴「うわ…(上司じゃないですか。チース。)」
「かっこの中と入れ替わっているんだが。」
貴「気のせいっすよ。」
よりにもよって上司に出くわしたし。
絶対書類増えるし。
今パン入りの篭もってんだけど。
「…お前、あの捕虜共と仲良いな。」
貴「そうですか？まぁ、悪いとは思いませんけど。」
「…珍しいな、お前が男に心を開くなんて。」
…確かにそうだ。
なぜ彼らには心を開くことが出来たのだろう。
そういえば最初の頃から積極的に話しかけた気がする。
「まぁあまり深入りするな。あと書類。じゃな。」
…さっきの上司の顔が少し歪んだのは気のせいだろうか。
・
貴「な〜んか、最近静かだよね〜」
エミ「嵐の前に静けさだったりね。」
貴「縁起でもないこと言わないでくだせ〜よ〜。」
兄「あり得なくないけどな。」
増やされた書類はそこまで多くなくて、簡単に片付けることができた。
さっきからずっと天井を見てぼ〜っとしている。
他の人達も各自何かしてるみたいだし。
…何かが、起こりそうな気がする。
起こってほしくないような、悲劇が。
エミさんの言葉通りになってほしくないけど。
…それに、最近のフライの声が何処か、悲しそうだった。
何かを隠している、そんな感じ。
≪飯。≫
貴「…なぁ、フライ。」
≪…なに。≫
貴「…何か隠してない？」
≪…今は、まだ知らなくて良い。兎に角取りに来い。≫ﾌﾟﾂｯ
今はまだ、知らなくて良い…か。
その言葉を信じるしかないな。
どこか気持ちが晴れなかったが、私はいつも通り食事を取りに向かった。
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ﾙﾘﾘﾝ - 凄くいいお話でした、、、！ 最後泣いちゃいました、、、ww (2019年3月17日 19時) (
レス) id: 2f8b735e83 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ほのぼのさん» 元々はシリアス寄りだったんですけど、書いてるうちにギャグ要素が多くなってしまいました…(笑)楽しんでいただけたならなによりです(*´∀｀) (2019年2月26日 19時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - リズム天国さん» 気に入っていただきありがとうございます！ (2019年2月26日 19時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの - 感動しました。面白くて、吹き出してしまったwwしまった (2019年2月24日 15時) (レス) id: 821807b055 (このIDを非表示/違反報告)
リズム天国 - 面白い小説ですね。気に入りました。 (2019年2月23日 23時) (レス) id: 1e030985a7 (このIDを非表示/違反報告)
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