2個目の戸惑い ページ4
仮面の人が出ていってからというものの、周りのざわつきは酷くなるばかり。
僕はこの場もまだ把握出来ていなかったが、何がなんだかわからず、どうすることも無くただ立ちすくむ。
この場はなんなのか、今何がどうなっているのか。
誰かに聞く、なんて勇気は持ち合わせてはいない。
しかし、困惑していた僕に話しかけてくれた人がいた。
「お主、そんなに震えてどうしたのじゃ？」
『……うぇっ？？』
急な問いかけにびっくりしてしまい、声が裏返ると同時に固まる身体。
どうしよう。せっかく話しかけてくれたのに…
色々と聞くチャンスだったのかもしれないが、思いとは裏腹に口から出るのは空気のみ。
そんな僕を見たその人は、呆れた……のではなく、優しく背中をさすってくれた。
「一旦落ち着け。わしに合わせて大きくゆっくりと呼吸をするのじゃ。いいな？」
コクコクと涙ぐみながら首を縦に振ると"うむ、いい子じゃ"そう言って、深呼吸をし始めた。
僕はそれに習うようにゆっくりと確実に真似ていく。
すると、不思議なまでに昂りパニックになりかけていたが次第に落ち着きを取り戻し、ゆっくりと話せるまでに回復した。
『あの、すみません……ありがとうございました…』
そう、チラッと顔を見て言うと、にっこりと笑い、良かったと言ってくれた。
"何かあったらまたきつくなる前に言うがよい"
そう僕の頭を撫で、この場から去ろうとしたため慌てて引き止めてしまった。
『あｯ！あ、ああの！！』
「ん？？」
『えっと……あの、その、すみません。ここはどこなんですかね…っていうのと、さっき言われた…でぃ…でぃあそむ……？ってなんなんですかね……？？』
「おや、転移魔法で記憶が混乱してしまったのかのう？
まぁ良い。教えてやろう」
「ここは、ナイトレイブンカレッジ。言わば魔法学校じゃよ。
先程言われたディアソムニアとはわしら寮の名。
茨の魔女の高尚な精神に基づく寮なのだ＿＿＿」
そして、リリア先輩は僕にもわかりやすいよう噛み砕きながら様々なことを教えてくれた。
そのまま話していると、
バンｯｯｯ
と扉が開き先程出ていった学園長が生徒1人とタヌキ……？を引連れて戻ってきた。
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
