10個目の戸惑い ページ12
座って休憩してみるも、なかなかにしんどくて、そのまま芝生に寝っ転がる。
無理……やりすぎた……
自分の魔法は体力と相談しながら使わないとな……。今回のでそう学んだ。
「…よし。A･シャミヤールはOK。次に行くぞ。次は＿＿」
先生も僕のこの状態を見てか、寝っ転がっていても何も言わなかった。
マジでそれは助かる……。
へへ、どんなもんだいっ！！
とは実際言えないので、心の中でドヤ顔を決める。
正直今この僕に他の生徒の話し声を聞くのは疲れちゃうし、聞きたくもないのでとりあえず全部シャットアウト。
もう知らない。
はぁぁぁぁぁぁぁ……っっっと大きいため息をつくと、ふと目の前にペットボトルが差し出された。
『…んぇ？？あ、ありがとう…』
誰だ？と、ペットボトルを受け取りどけると、そこにはさっきまで叫んでいたジグボルトくんがいた。
『じ、ジグボルトくん……』
さっきのことがあり、僕は何も言えずに黙っていると、彼が口を開いた。
「先程はすまなかった！！同じディアソムニア寮として、手を抜き馬鹿にされたのがむかついてだな…」
そういうと彼はスッと手を差し伸べ、戸惑いつつ恐る恐る握ると引き起こしてくれた。
『あ、えと、いやいや、多分僕も、ジグボルトくんの立場だったら……その、いらいら…すると思うし、僕も…悪かったから、謝らなくていいと言うか……』
謝られるなんて経験はなかったため、どうすればいいのかと、先程とは違う意味でおろおろする。
「それにしてもすごい魔法だったぞ！！あれは何をしたんだ？？」
そう聞かれ、ちょこっと嬉しくなり、先程のイメージした魔法について話した。
褒められるのは慣れていないが、嬉しく、こんなにも心が温まるものなんだな………。
その少し後、セベクくん(そう呼べって言われた)の番がやってきて、彼もまたすごい魔法を披露した。
さすがだ……凄いなぁ…。
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
