2つ目の約束 ページ5
行政side
『ぎょーせーこれ見て!私頑張ったの!!』
そうドヤ顔を決め込みながら今日の課題を持ち、僕に見せてくるA。
可愛い。
僕に褒めてもらいたいのか、目を一際キラキラとさせ、“ すごいでしょ!”とアピールしてくる。
チラッと課題に目を通せば、その日最後にやる小テストは丸ばかりであった。
「おお、すごいね。丸ばっかりだ」
そう目を見て言い、頭を撫でると満足そうに笑う。
『でしょでしょ!?だって私頑張ったんだもん!もっと褒めて!!』
「さすが僕のAだね、特別に今日はもう遊ぼうか」
『え!!ほんと!?』
「ほんと。」
ニコッと僕なりに微笑んでみると、Aのまわりに花が舞ったようなよろこび方をした。
『やったぁ!!!ぎょーせー大好き!!!』
「ありがとう僕も好きだよ」
抱きついてくるAを片腕で抱き寄せ、見えないようにスっと合図をし、奉公人達を部屋から追い出し仕事につかせる。
僕の仕事もあと少し残ってるからね、さすがにやらないわけにはいかない。
しかしここでAを放置するのも僕的には有り得ない。
ならば致し方なく奉公人に仕事をやってもらう迄。
「じゃあA?何をして、遊びたい?」
楽しみなのか手をぶんぶん振るAに問うと、んー……と深く考え始めた。
Aはここに来て約4年。
かくれんぼ、鬼ごっこ、だるまさんがころんだ、おままごと、などなど沢山やってきたためもう飽きているのかもしれない。
深く考えてるAをじーっと見て、僕は1つの提案をする。
「A、久々に、外に遊びに行こうか」
『お外……??良いの??』
Aにはあまり外に出ないよう約束をしている。
前は近いところなら許していたがとある事件に巻き込まれ、僕はそれを禁じた。
大事な大事なAが大怪我をしたなんて、許せないからね。
「あぁ、良いとも。今日は僕と行くから大丈夫だよ」
『そっか!!じゃあ行く!!!お外!!』
にぱっと笑顔になり、“ じゃあお支度してくる!”とタンスに駆け寄るAに、“ 支度が出来たら鳴禽籠の入口においで”と声をかけ部屋をでる。
支度は少しかかりそうな感じだったから、僕はフクロウ達にこれからやる仕事を頼み、外に出ることを告げ、入口へと向かった。
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カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい!!待ってますね!!ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ!気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お!良かった!!では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…?もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……!!(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃唐綿 | 作成日時:2019年2月8日 10時