30と1つ目の約束 ページ40
夢主side
ふと目が覚めたら、自分の部屋のベッドの中にいた。
そうだ、ぎょーせーに"きらい"って言っちゃったんだ……
私に嘘ついてるのは嫌だしきらい。でもぎょーせーがきらいなのは心から思ってるわけじゃないから、ぎょーせーにごめんねしなきゃ…
むくり、とベッドから起きてぎょーせーがいると思うお部屋まで歩いていく。
怒ってるかな…でもごめんねしなきゃ……。
この前はフクロウさんに開けてもらったけど、今日は自分で開けるために、コンコンコンっと3回ノックをした。
「はい、どうぞ?」
凛とした声が聞こえ、ビクッと一瞬体が固まるが深呼吸をして落ち着ける。
………よし!!
覚悟を決めてゆっくりと扉を開けると、ぎょーせーは机で何かを読んでいた。
『あ、あの、ぎょーせー……』
「A!?起きて大丈夫なのか!?」
『えっ!!!う、うん!大丈夫、だよ!』
私の顔を見た途端、椅子から立ち上がり私の目の前まで来て目線を合わせるようにしゃがんでくれた。
言わなくちゃ、ちゃんとゴメンなさいしなきゃ……
「大丈夫そうなら良かったよ…」
『あ、ッ!あのね!!!!ぎょーせー!!!!』
少し緊張していたせいか、思っていたより大きい声が出てぎょーせーも私もびっくりした
「!?うん??どうしたんだい?」
『あのね…その……ごめんなさい』
「……え…?」
『さっき、ぎょーせーをね、き…きら、い…って……』
ぎょーせーに嫌いと言ってしまった自分への怒りと、なんで言ってしまったのだろうという後悔からだんだん話していくうちに涙が溢れだしてきた。
『ほんとはね、わたし、きらいじゃなくて、大好きなんだけど…ッッッ』
「うん」
『嫌いっていっちゃってごめんなさいいぃぃぃぃ』
そう言うと、私は下を向いてこぼれ落ちる涙を手の甲でひたすら拭く様に目を擦った。
「A」
ぎょーせーが優しく私の名前を呼んだ。
しゃっくりをあげつつ、ぎょーせーの顔をちらっと見るとその顔は怒っておらず微笑んでいた。
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カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい!!待ってますね!!ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ!気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お!良かった!!では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…?もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……!!(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃唐綿 | 作成日時:2019年2月8日 10時