20と8つ目の約束〜過去〜 ページ36
no side
「覚えていない………??」
恐怖や不安、ストレスからからだや心が拒み記憶を無くす。
ありえない話ではなかった事から、自己紹介をすることとなった。
やはり大人は怖いのか、少し固まってはいたが自己紹介をし終え、少女には誰がつくかの話となった。
アオイがそのまま見るのもいいが、現世に行かなくてはならない。
しかしそれでは少女の気が持たないし、ここにいる全員が向こうの世界に連れていきたくもないだろう。その事から何も言わずに選択肢から除外された。
そこで名乗りを上げたのが目の細い怖い印象を持ちかねない男だった。
「行政?お前が言うなんて珍しいこともあるんだねぇ」
「仕方ないでしょう。放っては置けないですし、人間にここまでされて私が何もしないとでも?」
行政と呼ばれたその男は、人間への怒りをあらわにしつつ少女を守りきる事をここにいる者に誓った。
普段の彼なら有り得ないほど珍しいらしい。
それを見た4人は"珍しいこともあるものだ"と、彼に任せることに決めた。
「はじめまして、A。行政と申します、あなたはこれから私と一緒に暮らすことになりましたので、これから住む事になるあなたの家に向かいましょう」
少女に目線を合わせ、怖がらせないようゆっくりと優しい声色でそう告げた。
『私の、家?』
「そうです、あなたの家に。」
じっと見つめ返す少女に行政は微笑み、そう返す。
「そんな警戒しなくても大丈夫なんよ、そんな怖いやつじゃないかんなぁ」
「まぁ見た目は怖いかもしれないけどねw」
2人は笑いつつそうフォローを入れる。
少女は戸惑いつつ『わかった』と返事をした。
「んん……そうねェ、薬は何日分か渡すから必ず飲ませて頂戴ねェ?また近々見に行くわァ」
「わかりました、お願いしますね」
そして少し休みつつもこの場にいるものと話をし、少女が落ち着いたことを確認してから、行政は鳴禽籠へと向かっていった。
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カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい!!待ってますね!!ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ!気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お!良かった!!では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…?もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……!!(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃唐綿 | 作成日時:2019年2月8日 10時