20と6つ目の約束〜過去〜 ページ34
no side
そんな出来事が起きてから少しして。
父も仕事が休みで家にいるそんなある日、家にとある男がやってきた。
その男はなんと祓い師だという。
最初は信じていなかった両親も、話を聞くにつれ信じていった。
その内容は、最近あった身近で起こる珍事件の数々。
そして、少女の話。
その話の場に少女はおらず、3人で話は進められた。
その男は話が上手く、2人から少女の話を聞き出した。
両親は疑うことも無く、それぞれが思う少女への不満、愚痴、嫌味、そして要らない存在なのだということを男に伝える。
それを聞いた男は、別の世界へ祓うことを約束し、少女を連れ帰ることへの許可を要求した。
しかし、その許可はおりることはなく、両親2人の目の前で祓うことを義務付けられた。
疑問に思った男は理由を聞いてみると、連れて行き警察に引き渡されたり、近所で見られたりする事が嫌らしい。
男は少し考える素振りを見せると、
"後日、その場で開くよう準備する。それまで待て"と告げた。
その要求をのんだ2人に"5日後だ"とだけ告げ、家を立ち去る。
その間に、男に悟られぬよう家にあるあらゆる保険を少女へかけ、死んだことにしようと両親は仕向けた。
それに加え、残る5日で少女への暴力はエスカレートした。
これから居なくなり関係のなくなる存在、
最後までストレス解消に使ってやろうと、殴りつけ、蹴り、髪を引っ張り、そしてナイフで切りつけた。
そして5日後。
男はまた家を訪れ、少女と両親2人を連れ、山奥にある神社へと向かった。
向かうまでだも、両親は少女には大きすぎる黒いマントを被せ、遅く歩くようならば手をあげた。
前を歩く男が唇をかみ締めているのも知らずに。
神社へ着くと、用意をするから待てと、境内の外で3人を待たせ、その男は呪文のような言葉を紡ぐ。
"モノノケ庵 主、アオイ。隠世の扉をお頼み申す"
そう小さく告げると、境内の奥の壁に大きな扉がうつしだされた。
それを確認すると外にいた3人を呼び寄せる。
両親2人は驚き、少女は不思議と自分の中にある違和感に首を傾げた。
"この扉が祓うものを連れ去る。この少女を本当に祓って良いのだな??"
男は真っ直ぐと両親を見つめそう問うが、
ここでNOと言われようと連れ去る勢いであった。
そして両親は、
"お願いします"
そう、声を揃えて言った。
127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい!!待ってますね!!ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ!気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お!良かった!!では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…?もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……!!(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠璃唐綿 | 作成日時:2019年2月8日 10時