10と4つ目の約束 ページ18
行政side
イモリ池へと到着すると、入口にはイツキが不満げな顔で立ち、その隅にはモノノケ庵の躙口から顔を覗かせる芦屋花繪がいた。
「……!?行政……!?!?」
イツキは僕に気づくと驚き、バッと手で芦屋花繪を隠す素振りを見せた。
「人間の気配を感じて来てみれば。やはりあなた達でしたか」
「芦屋くんもおるなんて珍しいねぇ、どーかしたん??」
「立法に呼ばれたんだ。呼んだ当人は居ないみたいだがな。」
屋敷の入り口をチラリと見ながらイツキはそう説明をした。
「……隠世へ呼ばれ、来るのに芦屋花繪も連れてきたのですか」
「立法が司法もいるから連れて来いって言ったんだ。文句があるなら立法に言ってくれ」
「…………。」
「立法は今白州獄におるんよ、一緒に来る??」
「はぁ?いや、でも……」
イツキは答えに戸惑いながら僕を見る。
あらかた芦屋花繪もいるから、僕が近くにいることが理由だろう。
「……法律は守っています。僕は先に帰るのであとは立法を呼ぶなり、行くなり好きにしてください。」
背を向け白州獄へ帰るべく足を進める。
ポカンとするイツキと芦屋花繪を横目で見つつ、元の姿へと戻ろうとする。
「あぁ、そうそう。芦屋花繪。
隠世の情報はすぐ僕の元へとまわってきます。ここにいる限り、言動には注意してくださいね」
「行政……。その言い方は…」
司法が何か言いかけてたが気にしてないふりをし、そのまま元の姿へと戻って白州獄へと飛ぶ。
すぐ終わるかと思っていれば、話し込みすぎましたね。
Aが待っている。
早く戻らなくては。
僕自身が出せる最高のスピードで戻って行った。
・ 〜 ・ 〜
NO Side
「どないする??たぶん行政は白州獄に寄ってそのまま鳴禽籠に帰ると思うんやけど……」
「あー……立法の所に連れてってもらってもいいか?」
「芦屋くんは??」
「あいつもだ。」
「えっ!!!俺も隠世入るんですか!?」
「当たり前だろ、立法いつ戻るかわかんねぇし…」
「うぐっ……」
行政が戻ってからそのような会話をし、決意を固めたのか司法の背に2人で乗った。
「じゃ、いつもの事やけどちゃんと捕まってるんよ〜」
「あの少しスピード落として……ってうわぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!」
芦屋の願いは聞き入れられず白州獄へと向かっていった。←
10と5つ目の約束→←作者から※本編じゃなくてすいません!!
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カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい!!待ってますね!!ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ!気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お!良かった!!では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…?もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……!!(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃唐綿 | 作成日時:2019年2月8日 10時