半妖少女は今日も遊ぶ【不機嫌なモノノケ庵】

10と3つ目の約束 ページ16

行政side




Aが行きたいというので久々に白州獄へとやってきた。




司法が出した菓子を満足げに食べていくA。


3人で話をしていると、襖が開き立法が来た。





全く…司法だけでなく、立法にまでAをとられてしまうとは……。



ここへ来る前、嫌な予感がしたのはこの事だったか……

と思いつつ、立法にくっついているAを引きがし、自分の膝上に乗せる。




『重くない？？』


なんて聞いてくるAに、大丈夫だと答えると再び菓子を食べはじめた。







･







異変が起きたのはそれから少ししてからのこと。




4人で談笑をしたり遊んでいた時、ふと人間の気配を感じた。






隠世に、人間……？？







驚いたこともあり、バッと立ち上がってしまった。


そんな僕にAも驚いている。



『どうしたの？』


と聞いてくるが、トラウマである人間のことなんて伝えることは出来ない。


厠に行くと嘘をつき、Aを立法に任せ、司法と共に部屋をでる。







「良かったん？？あんな嘘ついて」



「あれ以外にパッと出てきませんでしたから。すぐ戻ればいい話です。」



「たしかになぁ？」



「方向的に場所はイモリ池付近でしょうか」



「せやね…乗るん？」



「いえ、大丈夫です」




そう一言応え、妖怪の姿へと戻りイモリ池に飛び立つ。


普通の道を通れば遠かったとしても、飛べば倍以上に短縮できる。
司法も猛獣へと戻り、イモリ池へと駆け出す。







……早く行って早く戻らなくては。









まぁ、大体は予想出来ていますけどね。

作者から※本編じゃなくてすいません！！→←10と2つ目の約束

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す