人魚の声はどこへでも響き届く。 ページ27
モストロラウンジへ来てみれば、いつもの3人が店中央で立っていた。
ちなみにグリムは行きたくなかったのか、店の外で待ってるんだゾ！と言って私の背中を押した。
「おやおや、Aさん。遅いおかえりだことで」
『先輩待っててくれたんですね！』
「まぁ大切な従業員が1人欠けて店も大変でしたので」
なんてメガネを直しながらこちらを見ずに言ってくるアズール先輩。
素直になってくれない先輩にどうせだからとこちらも軽く仕返しを。
『……まぁ？こっち戻ったけど
「なっっっ……！？」
どやぁとしつつもそう言えば、今度はジェイド先輩が口を開く。
「おやおや、随分と悲しいことをおっしゃるのですね？」
『悲しいって思ってくれるんですね』
「当たり前じゃないですか。帰ってからというもの、フロイドの魔法や機嫌、アズールの調子でさえも不安定続きでしたし……」
「「！？」」
突然の仲間売りに驚く2人。
「そーゆージェイドだって人のこと言えねぇじゃん！！誰だよ、実験で違う液体入れて爆発起こしてたやつ！！」
「おや、誰でしょう？」
「ジェイド。貴方以外に居ないでしょう？」
「見に覚えがありませんねぇ…」
楽しそうに嬉しそうに、困ってもない笑みを浮かべる先輩方の傍はやっぱり居心地が良くて。
そんなことを考えてればふと思い出して声を出す。
『あっ』
「どうしたのぉ？小エビちゃん」
『今日はやってくれないですね』
「なにが？」
『ギューって。』
そういうと、フロイド先輩だけじゃなく、ジェイド先輩も歯を見せてニヤリと笑う。
「なぁに？小エビちゃん、オレに締められたかったのぉ？」
なんて言われたかと思えば、きつくない程度にギューッとしてくれる先輩。やっぱり癒しだ。
『んふふ、ありがとうございます』
「また気が向いたらやってあげるぅ」
「おや、今度は僕もやらせてもらいましょうかね」
『楽しみにしてますね！』
「ゴホン。さて、そろそろ時間では？次に行かなくていいのです？」
『あ！そうでした！！じゃあ先輩方、また来ますね！』
「小エビちゃんが次きた時サービスしてあげる♡」
「いいですねぇ、キノコのフルコースをご用意しときますよ」
「…ぜひ、従業員としても待っていますよ」
言うことそれぞれがほんとに個性的でw
”じゃ！”とグリムの方へ行けば、とても心配されながらも次の場所へ向かう事となった。
続く
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 苑歌さん» 返信出来てなくて申し訳ないです！！コメントも応援もありがとうご ざいます！少しずつですが進めていきますので、ラストまで見ていただけると嬉しいです……！ (2020年9月2日 19時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです！少しうるっときました。応援しています！ (2020年7月14日 2時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年6月13日 3時
