獣たちは笑顔で隠す。 ページ26
植物園へとやってくれば電気は着いておらず、暗いままだった。
『ねぇちょっとグリム？ほんとにここに誰かいるの？』
「えぇ…確かにいるって言ってたんだゾ………」
グリムと共に薄暗い園内を進んでいけば、いつもレオナ先輩が寝ている場所に3人がしっぽをゆらゆらと揺らして座っていた。
『あ！？レオナ先輩！ラギー先輩！ジャック！！』
会えたのが嬉しくて見つけた瞬間名前を呼んだ。
私の声が聞こえたのか、はたまた先程から気づいていたのかは分からないが、こちらを見て笑ってくれた。
「やっと帰ってきたか草食動物め。」
『えへへ！ただいまです！！！』
「まぁお前がいなかった間は静かで良かったがな」
フンと鼻を鳴らして言ってくるレオナ先輩。
そんな悪態も久々だったからかなんとも嬉しくてニヤニヤと顔が緩む。
「まぁたまた〜そんなこと言っちゃって。レオナさんってば、ルリくん帰った後だいぶしょげてたんスからね〜」
「おい、ラギー」
「おおっと！これは秘密でしたね〜」
ニマニマと笑いながらそういうラギー先輩に、睨みを聞かせてしっぽで叩くレオナ先輩。
「お、俺は……寂しくはなかったが、物足りなさはあったからな。」
『そっか…ありがとうね、ジャック！』
「べっ、別に…そんなんじゃ……」
ツンデレ具合を発揮しつつも本音を言ってくれたジャックが可愛くて、とりあえず頭を撫でた。
やっやめろ…！と軽く手を振り払われれば、今度は3人揃ってふっと笑われた。
「「「おかえり」」」
『ただいま！！！！』
「んで？向こうの世界行ってだいぶほっとかれた俺たちをお前はまたほっとくんだろ？？」
そういうレオナ先輩。いまいち意味がわからなく、頭をひねって見せればラギー先輩がシシシッと笑って補足してくれた。
「別の寮にも行くらしいからまぁたオレたちほっとかれちゃうっすね？」
『あぁそういうこと！！他のところにもご挨拶行ってこようと思うので……！！』
「俺たちは待ってるからさっさと行ってこいよ。エペルも会いたがっていたぞ」
『うん！ありがとう！！！』
なんだかんだちゃんと入り口までお見送りしてくれた3人。
みんなに頭下げて手を振れば、ちゃんと返してくれた。
『さてグリム！！次はどこ行く！？』
「次はモストロ･ラウンジに行くんだゾ！」
人魚の声はどこへでも響き届く。→←青とオレンジの薔薇も混ぜておこう。
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 苑歌さん» 返信出来てなくて申し訳ないです！！コメントも応援もありがとうご ざいます！少しずつですが進めていきますので、ラストまで見ていただけると嬉しいです……！ (2020年9月2日 19時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです！少しうるっときました。応援しています！ (2020年7月14日 2時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年6月13日 3時
