私の夢のような1週間！ ページ7
【私の夢のような1週間！】
著者：篝雫ーカガリシズク
部屋にジリジリ、ジリジリという音が響き、私の耳を貫く。
私は飛び起き、まだ眠たくてぼーっとする中手探りで音源である目覚まし時計を探し、止める。スマホのアラームだとなぜか起きられない。
本当はずっと眠りたいが、今日は月曜日なのでそうはいかない。
ピンクの花柄の布団から出て、それを畳む。
畳み終わり、それをしまう。
一仕事終えた気分になり、思いっきり伸びをする。とても気持ちがいい。これをしないと目覚めきれない。
伸びを止め、布団と似たような模様のカーテンを開ける。カーテンを開けた瞬間、眩しい太陽の光が私の部屋に入ってきた。
おはようございますと、小さく面白半分で言ってみる。やっぱり朝といったら太陽だ。
茶色い、部屋のドアを開け、右に曲がると階段が見えた。
階段を降り、リビングへ行く。
リビングでは、お父さんとお母さん、2歳下の妹、
お母さんが、おはようと言う。その直後に、早く食べるよう私に促した。
私は適当に返事をし、席に座る。
すると凛子が、鮭を口に含みながら私に言う。
「お姉ちゃん今週末だっけ？ 高校生にもなって初めての1人旅。ああ、笑いが止まらない」
凛子は口を押さえてテーブルを叩いている。少し腹が立ったので、私は反論する。
「機会がないだけよ！ 凛子だって1ヶ月前が初めてでしょーが！ ちょっかいかけてる暇あるなら勉強したらどうですかー、受験生ー」
凛子は、痛いところを突かれたような表情をして、口の中のものを飲み込み、目線を逸らす。
私はそんな妹を、鼻で笑ってやった。母が私たちを叱る。何よ、凛子からちょっかいかけてきたのになんで私まで……。そんなイライラを発散するように、私は味噌汁を一気飲みした。
……まあ、当然むせる。5回ぐらい咳をしたら、収まった。
母はそんな私を呆れたような目で見つめている。そして大きな溜息を吐いてから、言った。
「全くあんたたちは……まあとにかく、おじいちゃん達に迷惑かけないようにしなさいよ」
私は今週末に、父方のおじいちゃん達の家に、初めての1人旅と兼ねて遊びに行く。凛子は、1ヶ月前に1人で遊びに行った。そんなわずかな差で、いい気になっている訳だ。凛子は。
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