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「か、怪盗キッドが現れた!?」
先の出来事はすぐ毛利さんに伝えられ、必然的にコナンくんにも伝わった。
私はなぜだか毛利さんよりも、コナンくんの方に気が向いていた。キッドキラーと呼ばれる彼の所以と力量が気になったのかもしれない。
「おのれ、
「いやしかしあのコソ泥を撃退したとは……何か武道をやっておられるんですかな?」
毛利さんが私の顔を見つめてそうたずねる。代わりに答えたのは次郎吉おじ様だった。
「そういえば、高校では合気道の部活動に熱心だったと聞いておるよ……」
「そーそー。もし姉貴が空手始めてたら、蘭と闘わせてみたかったんだけどな〜!」
園子がいたずらっけにそう言う。
少し畑違いだけど、戦ったらどうなるのかな。一瞬気になる気持ちもあったが、蘭ちゃんの空手の成績を聞いて「マジで? じゃあやめとく」と即答をかました。
すると毛利さん一家は揃って苦笑をこぼした。その実力は伊達じゃないということだろう。
「それよりさー、どうしてキッドはAさんを狙ったのかな?」
ふいに疑問の声をあげたコナンくんに、およそ全員の目が向いた。
「ばーか、さっき相談役が言ってただろ! 怪盗キッドの手口について詳しくないAさんなら、警戒されることも少ないと踏んで……」
「本当に詳しくないの? だってAさん、中森警部たちの後ろを走ってたんでしょ?」
それがなんだと言うのだろう。言葉の続きを待った。彼はとぼけた顔でこう続けた。
「真っ先にキッドを見付けたのに、どうして一番後ろを着いてったのかなーって……なんだかまるで……」
「はあ? 何言ってんだ?」
私は顎の下に手をやって考えた。
彼が何を言いたがってるのか。何かおかしなことをしただろうか。普通、私の立場ならどうするか。なぜ違和感があるのか。
ひとつ思い当たって、自然に言葉が口を着いた。
「私がキッドの行動を見越してたんじゃないか、ってこと?」
そう言ってみせると、コナンくんは意表を突かれたようにこちらを見上げた。
「え? う、うん、そう……」
お手柄小学生、キッドキラー江戸川コナン。
いったい何がどうしてメディアからそう評されるまでに至ったのか。年齢を思えば不可思議とも言えるほどだ。
だがこのとき私は、彼の目の付け所に内心驚かされていた。
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ほろにがクラゲ(プロフ) - 美桜琉さん» こちらこそ続編までありがとうございます!読んでくれる皆様のおかげです……!一生じゃなくていいのでまた着いてきてくださると嬉しいです(笑) (2019年9月28日 14時) (レス) id: 9807b016db (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 本当に過去編を書いてくれるなんて、、、!ありがとうございます!!一生ついて行きます!笑 これからも更新頑張って下さい! (2019年9月25日 20時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2019年9月25日 18時