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そういえば最近、妹の園子も警察に協力して事件を解くことがあるとか。けど今は無理だろう。小五郎もずっと眠りこけている。
眠りの小五郎とはいえ、あれは少し異様だ。もしかしたら先に潜り込んでたシャム猫の仲間が、何か薬を持った可能性も……
そう思った矢先、携帯電話が振動した。
「はぁい、私だよ」
声をひそめて応答する。もう片耳では変わらず盗聴器の音声を拾い続けた。
電話の相手も少し声を低くして、誰かから隠れているような口調だった。
『……お、ダメ元だったけど出たか。ってことはお前もうダイニングにはいないんだな？ 名探偵に負けず劣らずだぜ、そのすばしっこさ』
「ダイニングどころか飛行船にいない人に言われたかないね……。今どこ？ 探偵くんは？」
『愛知の佐久島。そこら中ヤギだらけだ』
「そりゃまたシュールな所に……」
『今、警視庁のヘリを見かけてな……それに乗せてもらえないかアイツが頼んでるとこだよ。なんて言い訳すんだか知らないけど』
「は？ なんでコナンくんの方が警視庁に電話すんの？」
『え？ それはほら……アイツ、顔が利くからさ……』
「ああ……まあいいけど。早く戻ってきなよ」
『へいへい……』
切られた通話。……警視庁、か。そりゃ警察が放っておかないだろうけれど、スカイデッキには見張りもいる。無事に近づけるといいけど。
ダイニングは静まり返っていた。時折入る犯人同士の連絡や足音以外は何も聞こえない。コナンが船を降ろされてしまって、なすすべもなく犯人たちに従うしかない状況だ。
園子を置いてきてしまったことを心苦しく思った。普段は気が強いし神経も図太いが、あの子は普通の女の子なのだ、……私と違って。こういう時にそばにいてあげられないようじゃ、姉としては失格だな。
それでも私は、欲しいものがある。
左手をかざすと、親指に鎮座する小さな指輪の石が、青白い蛍光灯の色をそのまま映して輝いた。
一度でいいからこの手の中に入れてみたい。
あの、見たこともない青いジュエルを───────
しばらくしてからだ。天井にほど近いこの場所、外の風に異質な音が混ざったのを感じた。ヘリコプターのプロペラ音。ただし、『赤いシャム猫』の軍用機に比べると静かなものだった。
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ほろにがクラゲ(プロフ) - 美桜琉さん» ありがとうございます！完結しました！よかったです、今回は特に私の自己満だったので、楽しんでくれてる人いるかなー？って心配で…ホントですか！過去編！か、書いてみようかな？？ (2019年9月22日 21時) (
レス) id: 9807b016db (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 完結おめでとうこざいます！ほんっとに最高でした！！過去編マジで見たいです…！ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - パシェロさん» ひゃあありがとうございますー！できるだけ映画に沿えるように…物語に夢主が埋もれるかもしれないんですが…(；´Д｀)今後も頑張ります！ (2019年9月7日 9時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
パシェロ(プロフ) - にゃんーーー！！（（^ω^ΞΞΞ^ω^））これが見たかったー！！映画風の夢小説見たかったんやー！ (2019年9月7日 8時) (レス) id: b9096b0156 (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - バス停さん» 私必死に金ローしてました() 大丈夫ですかちゃんと画面観れました？ (2019年9月6日 23時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほろにがクラゲ
| 作成日時：2019年9月5日 16時
