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Ep.36 知らないよ ページ36

「わぁお…………ま、まさか、ブラッシュマーメイドって………………」



「亀にくっついてるね」



「いや、『くっついてるね』じゃないよ!何この近未来動物園みたいなの!?」






私は知ってたからいいものの、あまりの衝撃にエキサイトするうっつー。その時反対側から現れたのは、先程から姿を消していた鈴木次郎吉じいさんだった。



「その亀には曰くがあるんじゃよ!」


「曰く?……待って、お爺さんどなた?」


「ああ、次郎吉おじさまよ!この博物館のオーナーなの。この亀もおじさまが買ったやつだし……」


「……ってことは、鈴木財閥の相談役……。つまり園子さんは鈴木家のご令嬢…………!?」


「私達も園子の叔父さんが招待してくれて、初日にお邪魔できることになったの」


「…………????」




頭がパンクしかけているうっつーを置いて、次郎吉じいさんはその「曰く」とやらを説明し始めた。


正直あんまり覚えてないけど、オチは知ってるし。そう考えて聞いてみると変な話だよなぁ……。


じいさんの水槽セキュリティ自慢やら手に入れた経緯やらをぼんやりと聞いていたが、ある話に触れた瞬間うっつーがピクリと眉を動かした。




「………んんん?」



……気付いたか?

案の定怪訝な顔をしながら首を捻っていた。

コナンくんが(原作で)言っていたはずだ。確か──



「どうした?」


「え?いや、よく分かんない。けどなんだろう……」


「よく分かんないなら気のせいじゃない?」


「そうかなぁ…………」



まあ後々彼が言ってくれるんだけど、要はあの亀の名前、"ポセイドン"はギリシャ神話の海人。イタリア人が飼い主なら不自然だ……って話だったかな?


どうやらそれをおかしいと感じているらしいが、違和感の正体までは気付いていないようだ。





「しかし、知らないで見てもあの曰くは眉唾モンだね……」


「え?桔梗なんか知ってんの?」


「知らないよ。ただ、人の手をどう流れてきたかも分からないものを、鑑定士通さずに一般公開するのは軽率だなって。まああのじいさんの気持ちも全く分からなくはないんだけど……」



「あ〜、脱皮がどうこうってやつ?宝石が亀についてるうちに怪盗キッドと対決したかったんだとあたしは思ったけど……」



「因縁って怖いねぇ…………」





うんうんと頷きあっているその時。


みんなが亀の方へ注目してることで油断していた私達に、すぐ後ろから声をかける人物がいた。

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chiroru...(プロフ) - めっちゃ素敵な小説でした!ファンになりました♡名探偵コナンで安室さんと怪盗キッドとの三角関係な小説を読んでみたいです!是非ご検討お願いします♡ (4月5日 20時) (レス) id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主のイラスト見ました! かっこいい! (2023年1月8日 0時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- 内容がしっかりしてる! 夢主好き💚 (2023年1月8日 0時) (レス) @page10 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
茉佑(プロフ) - 絵上手くないっすか?うらやますぃ(´;ω;`) (2018年5月1日 23時) (レス) id: ff89d68923 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - あぁぁ…画力が神だぁ……画力わけてください、切実に…( ノД`)… (2018年4月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2017年9月11日 8時

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