Ep.35 趣味で探偵 ページ35
仕切り直しの意を込めて、咳払いしてから自己紹介を切り出した。
「ゴホン、……私は桔梗 A。コナンくんとはとても仲の良いお友達でございます。あっごめん冗談」
「んっと、あたしは内海千世と言いまして！コレの相棒兼、趣味で探偵を。今日はキッドの狙うお宝を拝み半分、日本一の博物館を堪能半分の気持ちで来ました！」
「へえ、キミも探偵なのか！やっぱり類は友を呼ぶんだなぁ」
自称探偵を名乗るうっつーに一番興味を示したのは世良ちゃんだった。驚いたような嬉しいような顔をして笑うのがまたかわいい。
コレ、とうっつーが私を親指で指したことには何も言うまい。
ニコニコとする世良ちゃんに対し今度はうっつーがびっくり。
「わあ、もしかして探偵をやってらっしゃるので！？」
「ああ！ボクは中学生じゃなく、高校生探偵だけどね。ちなみに……ここに小学生探偵もいるぞ！」
「へ？」
突然わしっとコナンくんの頭を撫でる。当のコナン君は急に話を振られたもんだから驚いていた。
わあ、写真撮りたい。そんなことを思ってるのはこの場で私だけだろうな。
「あ、うっつー。この子がコナンくん。キッドキラーの」
「ああ！どうりで見たことがあるような気が！」
「は、はじめまして……江戸川コナンです……」
よくわからない状況に陥りとりあえず猫を被るコナンくんをやっぱり写真に撮りたいと思った。
というか撮った。今度ばかりは撮った。
スマホを起動して自分の背に手を回し、腕の隙間からシャッターを切るという器用な芸当を成す。バレなかったね。
「いやぁー、あたしの他に探偵やってる学生は初めて見たよ。あたしは趣味だけど」
「私はいまいち『趣味で探偵』の意味がわからないけどね」
「そ、それで……A姉ちゃん達もこれを観に来たの？」
人がたくさん集まる大水槽を見やるその視線を辿り、私は今ようやくこの事件の主役を見た。
掌ほどの小さな亀、そしてその背に貼り付けられた大きな赤い宝石。腹にもダイヤモンドが散りばめられ、長いチェーンが水中をゆらゆらと漂っている。
これが……
−−−−−−−−−−
お気に入り者様型ご愛読ありがとうございます。
初見様もありがとうございます。
たくさんのお気に入り、コメント本当に元気を頂いております！！
そして夢主やうっつーのイメ画など随時募集しています(´∀｀*)ﾉｼ
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chiroru...(プロフ) - めっちゃ素敵な小説でした！ファンになりました♡名探偵コナンで安室さんと怪盗キッドとの三角関係な小説を読んでみたいです！是非ご検討お願いします♡ (4月5日 20時) (
レス) id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主のイラスト見ました！ かっこいい！ (2023年1月8日 0時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 内容がしっかりしてる！ 夢主好き💚 (2023年1月8日 0時) (レス) @page10 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
茉佑(プロフ) - 絵上手くないっすか？うらやますぃ(´；ω；`) (2018年5月1日 23時) (レス) id: ff89d68923 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - あぁぁ…画力が神だぁ……画力わけてください、切実に…( ノД`)… (2018年4月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほろにがクラゲ
| 作成日時：2017年9月11日 8時
