Ep.34 相棒なら許可する ページ34
「やあ、コナンくん」
ブラッシュマーメイドの水槽の前にいるコナンくんに後ろから声をかける。できる限り明るく、片手をあげてフレンドリーに。
でもコナンくんすっごい驚いて振り向いたし、なんでコイツここにいんの感ハンパじゃないし、隣にいるうっつーにもなんだコイツっぽくなってるし、大忙しだな(他人事)
「えっ……、と、A姉ちゃん!?ど、どうしてここに……?」
「やー、コイツが怪盗キッドの大ファンでさ。お前暇そうだから一緒に来いって連れてこられて」
「なぁに、この子?ガキンチョの友達?」
園子お嬢さんがジト目でコナンくんを見る。突然乱入した私に蘭ちゃんは目を丸くし、世良ちゃんもちょっとキョトンとした顔。
かわいいと叫び倒したい。
でも抑える。ギリで。
すると横目に写ってたうっつーがじろりと私に目を向けた。
「ちょっと、誰がキッドの大ファンだって?」
「似たようなもんでしょ」
「違います〜!あたしは探偵として現代の怪盗に興味があるだけです〜!」
「それをファンと言いますー」
「逆です宿敵です〜〜!!」
「会ったこともないくせに宿敵とか片腹痛いんですけどー」
「探偵と怪盗という概念そのものが宿敵同士だからいいんです〜〜〜〜!!」
目の前の御一行をほぼほぼ無視してしょうもない言い合いを繰り広げる私たちを、「なんだこいつら」的な目で見るコナンくんがいた。
蘭ちゃんは目を点にして苦笑いを浮かべる。
「な、仲良しだね………」
「仲良しってかもう親友?」
「うっつーと親友になった覚えはない。でも相棒なら許可する」
「マジか」
そんな茶番をワンツークッション、私達はようやくお互いを知り合った。自己紹介に入るまでおよそ五分の時間を費やしたことは許して欲しい。
「それで、コナンくんのお友達だよね?私は毛利蘭。それとこっちが園子で、あっちの子が世良さん」
「かわいいけど、なーんかガキンチョに似たとこあるわねアンタ……」
「え、私が?どのへん……?」
「なんか、年相応に見えてちょいちょい子供らしくないところとか…………」
「そうそう、コナンくんみたいにどこまで考えてるか分からないようなトコありそうだよな!」
「おや、お姉さん方見る目がおありで。あたしも桔梗の考えてる事は8割9割わかんないや!」
「や、そもそもあんたら初対面でうっつーも先週知り合ったばっかりだからね?」
1414人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chiroru...(プロフ) - めっちゃ素敵な小説でした!ファンになりました♡名探偵コナンで安室さんと怪盗キッドとの三角関係な小説を読んでみたいです!是非ご検討お願いします♡ (4月5日 20時) (レス) id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主のイラスト見ました! かっこいい! (2023年1月8日 0時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 内容がしっかりしてる! 夢主好き💚 (2023年1月8日 0時) (レス) @page10 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
茉佑(プロフ) - 絵上手くないっすか?うらやますぃ(´;ω;`) (2018年5月1日 23時) (レス) id: ff89d68923 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - あぁぁ…画力が神だぁ……画力わけてください、切実に…( ノД`)… (2018年4月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2017年9月11日 8時