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Ep.30 君はいったい ページ30

「……さあ、何のことです?

質問の意図がよく分からないんですけど……」






さすがは名高い(?)トリプルフェイス。まるで一瞬前の動揺など何も無かったかのようにそう惚けてみせられた。


このサインの意を理解した上で、こんな簡単に感情を隠せてしまえr……、というかもはや人としてそんなことがあっていいのか?さすがに怖いんですけど?


基本的スペックや技術、精神面では何一つ敵わない。……ならやっぱり、拙いポーカーフェイスと有り得ない「知識」だけが私の武器だな。




「ああそう……?じゃあ私の思い違いかなぁ……」



「ええ、そうだと思いますよ」




いやあ、末恐ろしいイケメンですよ。


はて、とでも言いそうな安室さんから目を離し、メニュー立てに放置された忘れ物のような新聞を手に取った。今朝の朝刊のようだ。


新聞に目を通すふりをしながら視界の端にぼんやりと相手を捉える。




(………怖っ……、目が…目がマジなんですけど……)




どんな細かいことを考えているのかは察しも付かないが、まるでそれが敵に向けられているもののように感じてまた面白くなった。


そう、そういうことだよ。


"退屈しない"っていいねぇ。前の人生よりまあまあ楽しいんじゃないの?




________________





目の前で他の客の置き忘れた新聞に目を滑らす制服姿の少女。


彼女はもしかしたら、普通ではない。



しかし────何故?







テーブルを叩くあの仕草で連想できるものといえば、「NOC」──NonOfficialCover、CIAの諜報部隊や工作員の総称。



だがそんな物騒な隠語を洒落たものよりも、全く別のことを指している可能性も大いにある。むしろ彼女の外見、年齢、雰囲気諸々からしてそうであるはずだ。


…………あの探るような目さえ、無ければ。




『合ってる?』




薄く笑った顔が脳裏に蘇る。


何も知らない一般人であるなら、あんな目をこちらに向けられるものか。あんなに欺瞞や愉悦を含ませた、揶揄するかのような目を。





まさか、知っているのか?


"安室透"が組織の一員であることも、俺が公安から組織へ潜り込んだ諜報員であることも。


いや……知っているはずがない。





なのに。





この子はどこまでも見透かしているような顔で、今も何か察しもつかないことを考えている。

俺はそんな彼女に畏怖に近い感情さえ覚えたのだ。








(君はいったい………、…何者なんだ?)

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chiroru...(プロフ) - めっちゃ素敵な小説でした!ファンになりました♡名探偵コナンで安室さんと怪盗キッドとの三角関係な小説を読んでみたいです!是非ご検討お願いします♡ (4月5日 20時) (レス) id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主のイラスト見ました! かっこいい! (2023年1月8日 0時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- 内容がしっかりしてる! 夢主好き💚 (2023年1月8日 0時) (レス) @page10 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
茉佑(プロフ) - 絵上手くないっすか?うらやますぃ(´;ω;`) (2018年5月1日 23時) (レス) id: ff89d68923 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - あぁぁ…画力が神だぁ……画力わけてください、切実に…( ノД`)… (2018年4月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2017年9月11日 8時

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