【文豪ストレイドッグス】敦の姉はポートマフィアの一員で……

１２話 ページ13

文ストのアニメってコメディとシリアスで別れてるけど今はシリアスな方の場面を想像してもらいたいと切実に願う貴女side


私は椅子に拘束されているから、抵抗は出来ない


まあ、ほぼモブ男Aを無視して回想入ったり誘拐されたら興奮するとか語ってたから


そりゃあキレるわな


目の前には怪我している人が数人…


こいつ等を治すために私を誘拐したのか


生憎私は他の組織に手を貸す軽い女じゃないのでね


『あぁ！はい、分かりましたｯ！分かりましたから、殺すのだけは辞めてくださいｯ！！』


みたいな事は一切ないんですわ


モブ男A「お前は治癒する事しか出来ないって知ってんだよ！さっさとしろよ！」





……。






あ──



可哀想に……それだけしか知らないのね


この人達だけではスリルを味わうことは出来ないみたい




仕方ない


『ちょっともう帰りたいんですけど』


モブ男A「はあ！？お前今どんな状況なのか分かってんのか！？」


『………それは此方の台詞だよ。異能力









”舞・燎”』


Aの身体全身から蝶が溢れ出す


その蝶は禍々しく、一気にAやモブ男Aが居た部屋全体に行き渡った


モブ男A「なんっ……！」


追記私の異能力舞の燎は
蝶の鱗粉に触れると、身体が痺れて動けなくなるという異能

しかし、鱗粉を浴び過ぎると脳が活動を停止し数10分でﾀﾋぬ

体全身麻痺ってるから動けないし挙句の果てにはﾀﾋぬっていうね


物騒な異能だよ


うー、クラクラしてきた


矢っ張り慣れないな……


取り敢えず外に出よう


こんな薄暗いところはもう居たくない


そしてヒラヒラと付いてくる1頭の蝶


その蝶はもうすぐ死ぬであろう男の上に止まった


『君は物好きだね』


その蝶を尻目に階段を上ってゆく


壁を伝い、ヨロヨロしながら


貧血でぶっ倒れそう


こういう所本当不便だよ


階段を登り切り、何人か居た見張りを異能を使って倒す


外に出ると、ついさっき私が誘拐された路地裏に出た


真逆私がこの道を通るって知っててここに誘導するように付いてきてたのか


こりゃあ、一杯食わされたな


なかなかいい司令官が居たもんだ


まあ私には勝てないけどねー

……


まだ貧血治んないし連れてくる時に殴られた血止まんないし


こんなので表歩けないんだけど


私は壁に寄り掛かりズルズルとその場に座り込む


ちょっとぐらい遅れたって許してくれるよね






多分………。


？「あれェ、Aちゃんじゃないか」

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