【〇〇IのI主役Iは】SECONDｰ我々の日常ｰ Ⅱ【我I々Iだ！】 (ページ27)

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73．叱責ページ27

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｢Aーーーーーーーッ！｣
｢ぅひゃっ！｣

突然背中から抱きつくと、彼女はバランスを崩してふらっと前へ倒れ込む
それを片腕でそっと抑えた大先生が、俺を見るなり嫌な表情を浮かべ、危ないやろ。と叱責した

｢ごめんな…そんな吹っ飛ぶとは思ってなかってん。大丈夫？｣
｢だっ大丈夫です！でも、どうしたんですか突然…｣

そうやそうや！忘れとった！
俺は歯を見せて笑って彼女の頭を乱暴にわしゃわしゃと撫でた

｢あんな、2人とも俺のこと許してくれるんやって！イフも飼っていいって、言って貰えてん！｣
｢えええ！本当ですか！？良かったぁ！｣

うんうん。やっぱりAなら喜んでくれると思った！
キシシと笑って大先生を一瞥する

｢良かったな、ゾム｣

なんか、変な…顔。
いやいつものいじりじゃなく。なんて言えばいいのか、鬱の笑顔が少し歪んで…見えた

｢…なんの話、しとったん？｣

また大先生お得意の"悪い魔法使い"なんちゃらの話だろうか。
イフのこと？お菓子の話、Aの話…？
Aと言えばグルッペンの昔の話、聞いたんやっけ。
心優しいこの子のことや。きっとグルッペンのことを………、？
まさか。
大先生はニヤリと微笑んで、告げた

｢Aも知るべきやろ。お前もそう思うやろ？｣

おれの、はなし。