8．帰還 ページ8
｢ゾム！とりあえず今は撤退や！！げどちゃん担いで走ってくれ！｣
俺がそう言うと、はぁ！？と声を荒らげた。
トントンもスプリンクラーの件で怒ってる様で、俺を睨んでからシャオちゃんを支えて逃げる準備を完了させた。
｢はよ逃げな捕まるやろ！全部あとで説明するから今は逃げるんが先や！！｣
そう叫んで、指示を下す。
流石にこんな場面でふざける奴は居ない。
なんたって此処は南の国の捕虜収容所。
なんとしてでも逃げ出さなくてはならない事は誰もが理解していた。
俺は急いで気を失った赤髪の少女を担いだ。
それに気付いたシャオちゃん。
｢ちょ待てや！大先生なんでそんな奴まで連れて帰ろうとしてんの！？｣
｢ごめん帰ったら説明するから…！｣
とにかく平謝りにあやまりながらではあったが、どうにか拠点へ帰って来ることが出来た。
もうグルちゃん達も帰還していたようで、手厚く出迎えられる。
｢あ、お前らおかえりー！！！｣
コネシマも意識が戻ってまたいつも通りに戻っている。
その奥からロボロも出てきておかえりと言ってくれた。
2人とも無事みたいで本当に良かった。
｢…ところで大先生、それどうしたの？｣
さすがチワワ。
やっぱりこういう事にはすぐ気が付くか。
｢全部話すから…とりあえず今はこの子とゾムの手当て優先するで｣
｢は？なんで俺も｣
｢服と一緒にちょっと切ってるやろ？｣
｢こんなんほっときゃすぐ治るやろ｣
｢ゾム、それはアカン。今だけ大先生の言う通りにしとけ。服も着替えないかんし｣
とんちの一言でようやく行く気になったらしい。
トボトボと面倒くさそうに医務室へ向かった。
ってか｢今だけ｣ってなんやねん…。
不機嫌そうな歩き方をするゾムを見送っていると、いきなりグルちゃんの顔が間近にあって驚いた。
｢なっ何グルちゃん…吃驚した…｣
｢いや、ソイツが気になってな…。怪我は負ってないみたいだが…気絶か？｣
｢あぁ、うん。医務室はゾムニキ居るし…俺の部屋に寝かしておいてもええか？｣
｢一向に構わん。だがその前にお前ら全員着替えやな。ソイツは女中に任せろ｣
グルちゃんの命令で女中さんが集まってきた。
そっと俺の手から少女を優しく受け止めた。
｢えーっ俺が着替えさせてm｣
｢｢｢は？｣｣｣
｢…なんもないです。女中さんお願いします…｣
そんな全員が声を合わせんでもええやん…。
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ななし(プロフ) - 真道さんさん» 重ねて申し訳ないのですが.....この作品には今のところしんぺい神さんは登場しないつもりです...！コメントありがとうございました！！ (2017年3月23日 20時) (
レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 真道さんさん» ロボロさんもぎすメモ動画内でそういった扱いを受けていたのでネタとして取り入れさせていただきました...！(>_<)この先の更新でネタだという会話を入れるつもりだったので、決して本気とかではないです！紛らわしいセリフで本当にすみませんでした。 (2017年3月23日 19時) (レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
真道さん - ホモぉなのはしんべい神だと思いませう。 (2017年3月23日 19時) (レス) id: 49fb3af3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2017年1月8日 20時
