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65.嘲笑 ページ17

「えっ、と…?」

こんなところで意味なく作動してしまうコミュ障。
顔に見覚えがある気がするが、所詮は赤の他人。
つい言葉に詰まる。
そんな俺を見て、少年はゆっくりと口を開いた。

「人違いだったらすみません。Aの知り合い、ですよね…?」

「えっ、あ、うん」

Aという名前に反応して、パッと答えてしまった。
そこでようやく気付いた。
この子の顔、Aに似てるんだ。

「君は…?」

「俺、宮都っていいます。姉がいつもお世話になってます」

「アイツの弟…!?」

まさかの展開に驚きが隠せなかった。
アイツにこんなしっかりした弟が居たとは…。
失礼とか思ってない。

「今、姉たちのところに行くところなのですが…あなたはなぜここに?」

「あ、えと…俺は、迷子!そう、迷子になっちゃったんだ!」

「迷子…ですか」

この子が何歳かなんて知らないが、自分の年下であることは確か。
そんな子に向かって迷子を言い切る大人って…。
我ながら情けないと感じつつ、笑顔で誤魔化した。

「そうでしたか。でしたら俺と一緒に姉たちを探しませんか?」

…情けねぇ。

「あーうん。助かる」

でも、これしかない。
逃げ出した自分が悪い。
むしろこうやって誰かの力を借りて戻る、なんて…。
格好悪いなぁ。

「写真からの憶測であっちに居ると思います。行きましょう」

「すごいしっかりしてるね」

「…ありがとうございます」

笑顔で会話をしながら、自分を嘲笑った。

66.観察開始→←64.既視感



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設定タグ:キヨ , つわはす , 平和組   
作品ジャンル:恋愛
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ぱんだ(プロフ) - はすにゃんさん» ありがとうございます…夢主さんと仲良しなつわはすを本気で書いてみたかったんです……そう言ってもらえて…救われます……!!! (2016年9月23日 19時) (レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
はすにゃん - ここのはすくんが可愛すぎる((真顔 (2016年9月23日 2時) (レス) id: a55a46661a (このIDを非表示/違反報告)
けーわィ(プロフ) - 私がオイアさんの命の源になれてるのなら感激です!wうわぁ、すっごいいい笑顔そうですね……(苦笑い) (2016年3月25日 7時) (レス) id: 95ee1db05a (このIDを非表示/違反報告)
オイア(プロフ) - けーわィさん» コメントは命の源なので…むしろこちらこそ、わざわざいつもありがとうございますつД`)・゚・。・゚・。けーわィさんを泣かせるつもりで書いていきますね(笑顔) (2016年3月23日 2時) (レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
けーわィ(プロフ) - シリアスになるんですかっ!!私、感情移入しやすいので泣いちゃったらどうしましょ...。笑こちらこそ、毎度私のめんどいコメントを返してくれてとても嬉しいです!!ありがとうございます(*´∀`) (2016年3月22日 18時) (レス) id: 95ee1db05a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2016年1月21日 20時

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