【フIジ】実況者兄妹【キIヨ】 (ページ2)

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1．この物語はページ2

[動画投稿]ゆんさんが「そうだ、怖がろう【OUTLAST】」を投稿しました。

これは私がはじめて投稿した実況動画。
お兄ちゃんの力を借りてなんとか出来上がったはじまりの動画。

そう、ここから全て始まったんだ。

3年ぶりに自分の処女作を開いてみる。
ホラーは苦手だけど好き。
だから挑戦してみたんだけど…この収録してから一週間は寝れなかった気がする。
怖くて怖くて仕方なかった記憶しかない。

動画は未だじわじわと伸び続けている。
ミリオン再生余裕。
圧倒的悲鳴とあまりの怖さから零れる語彙力皆無なコメントで注目を浴びたのだ。

いやぁ…もうやりたくない！

好きだからと言って何度も何度もプレイしていたらいつか死んでしまいそうだ。
…割と本気で。

｢Aー？何見てんの？｣

｢あ、お兄ちゃん｣

突然上から降り注いできた低くて落ち着いた声。
声の主は私のお兄ちゃんであり、かの有名な｢最終兵器俺達｣のフジ。
この声が笑うとパー子になるなんて信じられない。

｢久しぶりに見たくなっちゃってさー…まぁ今見ても怖いものは怖いんだけど｣

ぱっと画面をお兄ちゃんの方へと向ける。
すると丁度、所謂｢びっくりシーン｣だった様で、お兄ちゃんが肩をビクッと震わせた。

｢驚き過ぎだよwwwwww｣

｢こんなタイミングはズルイだろ！www｣

相変わらずなオーバーリアクションに2人で声を大きくして笑う。