合理主義の塊 ページ10
あの少女が先生を呼びに行ってから約10分、ようやく一つの影が校内から現れた。
｢……本当にあの時のヒーローか｣
出てきたのは酷く不健康そうな見た目の男性。
｢アポを取らないとは非合理的だ……｣
聞こえないと思っているのか呟いた声はしかとこちらに届いている。
なるほど、あの不健康そうな見た目、無頓着な装い、合理主義。
ちょっと私より管理人に向いているかもしれない。
｢何の御用ですかね｣
先ほどのつぶやきでレイナのことは認めているようだが、警戒心まで強いらしい、ご丁寧に雄英バリアの向こう側から声をかけてくる。
どちらかというと私に警戒をしているらしいが、
｢オールマイトの紹介で来ました。
ヒーローの資格を取るならここで相談を受けるといい、と｣
そういうと眉がピクリと動き今度はあからさまに私を訝しげに見つめた。
｢彼女は分かるが、あんたは誰です？｣
｢……向こうでヒーローをやっているものです｣
｢……名前は｣
｢オリンピア｣
｢本名は｣
｢A、A＝オリンピア｣
｢なるほどね｣
｢あ、私はレイナよ！｣
｢……そうかい｣
レイナの明るい声にピリついた空気が弛緩し、彼も毒気を抜かれたらしい。
暫しの沈黙の後、彼はポケットに手を入れ何かを取り出した。
｢IDカードだ、これを首から下げればここを通れる。恐らくあいつが言っていたのは校長の事だろう、案内する｣
投げられたIDカードをキャッチし、首から下げる。
敬語が外れている、ある程度の警戒は解けたのだろう。
｢ありがとうございます｣
｢ねぇ、あなたもヒーローなのよね？名前は？｣
｢イレイザーヘッド｣
｢よろしくねイレイザーヘッド！｣
意気揚々と雄英バリアを抜けて彼に、イレイザーヘッドに話しかけるレイナ。
怖いもの知らずというかなんというか……、
いや、それが彼女の良さか。
後に続いて私も雄英バリアをゆっくりと通り抜ける。
何も起こらない、
そりゃそうだ、そりゃそうだがこういうのはドキドキしてしまう質だ。
に、しても
｢なんで急に信用してくれたんです？｣
｢……嘘言ってるようにも見えなかった、
あそこで問い詰めても合理的じゃない｣
｢なるほど……ところで｣
｢なんだ｣
｢あなた、教師ですよね？こんな時間暇なんですか？｣
｢……担当クラスを丸ごと除籍したから暇なんだよ｣
｢……な、なるほど｣
本当に彼はどこまでも合理主義らしい。
この潔さ、アンジェラが気に入りそうだ。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - とくめーさんさん» あわわわ遅れてしまい申し訳ありません！！特大ヒントとして、��8桁の数字は4桁4桁で構成されています��更にいうと4桁の二進数を使用しています��「あ」なら00010001、「い」なら00010010、「か」なら00100001です。 (2021年12月4日 5時) (
レス) @page18 id: 6506a00938 (このIDを非表示/違反報告)
とくめーさん - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ分からん！！！！！暗号！！！！助けて！！！！！ (2021年11月24日 0時) (レス) @page18 id: aa1c2c4600 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ぐうたら猫さん» これからも何かあればよろしくお願い致します！(図々しくてすみません……！) (2019年12月9日 13時) (レス) id: 059adea14e (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ぐうたら猫さん» わわわありがとうございます！すぐ訂正します！ (2019年12月9日 13時) (レス) id: 059adea14e (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんにちは。猫です！ 誤字があったので、ご報告にあがりました！ 想定外の序盤付近、｢私達みたい｣が｢私達見たい｣になってました！ (2019年12月9日 13時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月26日 5時
