残された3人 ページ33
｢……えーと｣
3人とり残される。
暫く沈黙が続いた後に、耐えきれなくなった私が声をあげた。
｢……出久君？聞きたいこと、答えるわよ？｣
｢へァっ!?あ、えーと……あ、あの！｣
しどろもどろしながらも出久君は、
｢えと、その、お二人の個性を教えていただきたいなと……！｣
そう言ってサッと真新しいノートとシャーペンを取り出した。
No.14と書いてある。
……え、この前に13冊も書いているの。
研究者向きなのかもしれない。
この自分の好きな物に対する執着心は賞賛に値する。
｢まず私から言うわね｣
最初に答えるのはレイナらしい。はい、と手を挙げると咳払いしてからこう言い放った。
｢私は魔法が使えるの！｣
｢……へ？｣
彼はポカンとしている。
｢あー、だからほら所謂魔法攻撃みたいな……えーと｣
私は彼がわかりやすい様に必死で説明しようと試みる。
そうか、個性=魔法みたいなものだから……!
｢彼女は攻撃から補助からなんでもできるけれど、その為には魔法陣の展開が必要なの｣
｢……！なるほど、え、強くないですか？｣
｢正直とっても強いと思うわ。
その中でも彼女が得意としてるレーザー(貴方を救ったやつね！)はレイナが敵だと思った人にはダメージを、逆に味方だったり助けたいって思う人には回復効果を与えるのよ｣
｢そっか、それで僕はビーム直撃したのに無傷、それどころか怪我が治ってたんですね｣
ガリガリとノートに書き込む出久君に私は感心する。
チラリと見えたノートの中身はわかりやすい、しかも自身の考察や立ち回り方も書かれており研究熱心というかなんというか……。
｢えーと、それで個性名は……？｣
書き終わったのかノートから目を離して私たちを見る出久君。
……"ワン･フォー･オール"の様に個性名が無いとダメなのか、参ったな……。
｢……The Queen Of Hatred｣
そう思っていた時に口を開いたのはレイナだった。
｢え？｣
まさか。
｢憎しみの女王よ｣
｢憎しみの……女王｣
それは彼女がアブノーマリティであった時の名だった。
｢……いいの？｣
そう問いかけると彼女は切なげに微笑み、
｢だって貴女に出会った時の名ですもの、
そうでなくても、覚えておかないと｣
戒めの為にも、と語った。
私はなんだか胸を締め付けられる気分になった。
｢レイナさんは……いえ、なんでもありません｣
思わずレイナを抱き締めた私を見た出久君は何か問いたげにしたが、そっとその何かを飲み込んでくれた。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - とくめーさんさん» あわわわ遅れてしまい申し訳ありません！！特大ヒントとして、��8桁の数字は4桁4桁で構成されています��更にいうと4桁の二進数を使用しています��「あ」なら00010001、「い」なら00010010、「か」なら00100001です。 (2021年12月4日 5時) (
レス) @page18 id: 6506a00938 (このIDを非表示/違反報告)
とくめーさん - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ分からん！！！！！暗号！！！！助けて！！！！！ (2021年11月24日 0時) (レス) @page18 id: aa1c2c4600 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ぐうたら猫さん» これからも何かあればよろしくお願い致します！(図々しくてすみません……！) (2019年12月9日 13時) (レス) id: 059adea14e (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ぐうたら猫さん» わわわありがとうございます！すぐ訂正します！ (2019年12月9日 13時) (レス) id: 059adea14e (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんにちは。猫です！ 誤字があったので、ご報告にあがりました！ 想定外の序盤付近、｢私達みたい｣が｢私達見たい｣になってました！ (2019年12月9日 13時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月26日 5時
