いざ行かん時間旅行 ページ46
確かに、言われてみればそうだ。
最初に上がった名前、逆行時計。
レベル5以上の者が使用すれば、その者意外は平穏だった時へ戻り、使用者はどうなってしまうか分からないと言うあの。
自身なら上手く使いこなせるかも知れない。
「やってみる、その前に、憎しみの女王へ報告してくるわ」
「他のセフィラには」
「アンジェラ、頼んだわよ!!」
「かしこまりました」
私は彼女の元へ走る前に目にアンジェラの姿を焼きつけた。
他の子達にも挨拶をしたかったが、そうしたらきっと悲しくなってしまう。
私は、憎しみの女王を連れていく。
きっと、それは裏切りになってしまうかもしれないから。
だから、私は何も言わずに行こう。
「あのアブノーマリティに」
「え?」
ふとアンジェラに声をかけられ足を止める。
「あのアブノーマリティに『さよなら』と伝えてください」
「!!ははっ、お見通しって訳ね、怒らないの?」
「むしろ連れていって頂ければ管理の手間が省けます」
「アンジェラらしいわね」
「……それに」
「それに?」
「何かあったときに貴女の傍に誰か居れば安心です」
「アンジェラ……」
「今までお疲れ様でした。必ず、ご無事で、お元気で」
「……アンジェラもね!!」
私はそういって手をアンジェラに振ると、アンジェラは優しいまるで本物のカルメンのような笑みで手を振り、駆ける私を見送ってくれた。
彼女の部屋へと全力で駆ける。
身体は驚くほど軽かった。
「行くわよ!!私の世界へ!!」
着くやいなや彼女にそう声を掛ける。
「遅いわ!!待ってたんだから!!」
彼女は少し涙の貯まった瞳で私の手をしっかりと掴む。
「強くなったのねA」
「貴女のおかげよ」
「ねぇ、A、私に名前をつけてくれない?貴女に名前をつけてほしいの」
はじめての癖にしっくりとくる力をゆっくりと溜めている途中彼女にそう頼まれた。
「今?そうねぇ」
段々と光が強くなってくる。
この世界から私たちが消える。
その瞬間、彼女の名前が生まれるなんて感動的ではないか。
「あ な た の な ま え は」
刹那、私たちの姿は光に包まれ長らくいたこの世界での生活に幕を閉じる。
この先待ち受けることを知りもせず、私たちは微笑みをたたえ前を向いていた。
だが、まぁこの暮らしも悪くないと今では思っている。
「ね、＿＿」
「えぇ!!」
「なんの話をしてるの??」
「昔の話よ
出久君」
そしてここからは、私たちがヒーローになるお話。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
