記憶の終わり ページ38
次に目を開いた時には私はまた最初のように第三者の目線となっていた。
遠くから刃と刃がぶつかり合う音が響いている。
ガリオンとカーリーが戦っている。
赤髪を翻しながらegoをふるう彼女はさながらヴァルハラにすむ
それならその彼女の攻撃を息も絶え絶えに捌いているガリオンは、
さしずめ堕天使、といったところか。
カーリーに私は護られていた。
私はカーリーの背中を見ながら声を押し殺しているのがわかる。
参戦出来ない苦しみ、力不足を叩きつけられた不甲斐なさ。
そうか、私が管理人をしながら密かにゲブラーに戦闘訓練を頼んでいた本当の理由はこれだったのか。
やがて、カーリーとガリオンは相打ち、という結果に終わる。
あっけなかった。
赤い霧と呼ばれ畏れられつつも実は心根の優しいカーリーと、
接点は無かったが調律者と呼ばれながら
ビナーとなりかつては敵であった会社で働いていたガリオン。
私はというと、足から力が抜けて崩れ落ちているのが見える。
カーリーの名を呼び揺すっても、彼女はピクリともしない。
やがて後ろから足音が聞こえて振り返る。
あぁ、ＡとＢ。
いや、
一目散に駆けてくる彼らは今の私をすり抜けた。
記憶の中の私に駆け寄り安否を確認した後、
カーリーとガリオンの身体を2人で研究室へと引きずっていく。
私は一人取り残され、静かに泣いているが如く肩を震わせ、
そして、
｢あっははははははははははははははは！！！｣
笑った。
咆哮の如く笑った。
え……？
なんで笑っているの？
｢死んだ、死んだ！
母さんや父さんのように！呆気なく！｣
｢血の匂い血の匂い！人に殺された人の血の匂い｣
狂ってる。
自分で自分が信じられなかった。
どういうことだ？
何故笑っているの？人が死んだのに。
いや、人が死んでるから笑っているの？
｢母さんも父さんも……………？｣
私の、いや、私に見えるナニカの動きが止まる。
｢あなた、だァレ？｣
瞳孔に光のない、ナニカの瞳が私を貫いた。
言いようの無い不快感に襲われそして
世界は暗転する。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
