遠い遠いループの先端 ページ1
私はいつも通りの朝を迎えたハズだった。
SCPと呼ばれる異形を管理する財団の寮で、
いつもと変わらない熱いコーヒーを飲み、
いつもと変わらない
命懸けの仕事をするハズだった。
ハズだったのだ。
目が覚めると、鉄なのかコンクリートなのか分からない壁に囲まれていた。
いや、1箇所だけ鏡のような分厚いガラスが貼られている。
……よくよくみれば、それは収容室に似ていた。
｢ここは……｣
目の前には赤いボタン。
ハングルと思われる文字を囲う赤い円に、それを遮るような斜めの赤い線。
禁止……を意味するのだろうか。
赤いボタンに禁止のマーク、
これは単純に考えて、
｢押すなってこと……？｣
何かのドッキリか、はたまた新種のSCPか。
一つ言えるのは、今までの経験上、きっと触ってはいけないのだろう。
しかし、人間というのは不思議なもので、
触ってはいけない、と言われると触りたくなるものなのだ。
もしかすると、それがコイツの狙いなのかもしれない。
睨み合い(この機械に目があるならの話だ)がしばらく続いた後、
私は根負けをしてため息をついた。
｢ここまで、誰も何も言わないってことは
押せってことよね｣
きっと今監視カメラか何かで見られているのだろう、
これだけ密室空間にいても何も無い、
ということはコイツがSCPであった場合のオブジェクトクラスは、
｢safeかeuclid……｣
財団は私に押させて危険かどうか判断しようとしている。
にしたって、なんの前情報も無しに収容室にぶち込むか普通……。
｢はぁ……｣
重い腰を上げ、恐る恐るボタンに近づく。
うんともすんとも言わない。
軽くボタンに触れる、
｢よし｣
カチリ、とボタンを押した。
これが私の人生を大きく変えるとは、
まだ知る由もなかった。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
