東方～幻想鏡伝～ (ページ8)

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008:本物のページ8

新手か、そう咲夜は身構えたが、出てきた姿をみてその警戒もほどいた。

「全く、私の偽物どこいったのかしら」
「多分この裏に……って、あ」

二人分の足音の正体は、本物のここの当主である博麗霊夢と、その友人である霧雨魔理沙だった。

「あら、咲夜じゃない。……私の偽物、捕まえといてくれたのね。手間が省けたわ」

後は任せて、といい(どこに仕込んでいたのか)縄とお札を取り出して器用な手付きで拘束する霊夢。

そして満足そうに立ち上がると咲夜の方を向いた。

「さて、と。まぁ、あんたの来た理由はわかるわ。これね」

これ、といって指したのは霊夢の偽物。

咲夜はコクリと頷くと、館であったことを話した。

とはいっても、知っていることはあまりないが。

「お嬢様は、私を屋敷に入れる前に追い返したわ」

そう締め括ると、霊夢は少し考えてから、

「私も、レミリアならそうしてるわね」

と苦笑いをした。