東方～幻想鏡伝～ (ページ6)

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006:悪い予感ページ6

少女は咲夜をトロリとした目で眺めた。

少女の目にとらえられた、たったそれだけの事に彼女はピクリと肩を震わせる。

少女の瞳には一切の光がなかった。

まるで、人形の様なそれに彼女さえも一種の恐怖を感じ、思わず構えてしまう。

(……見れば見るほど霊夢にそっくりね)

互いに見つめあうなかで彼女はそう感じていた。

(霊夢をそのまま“反転”させたような姿)

(反転？……そうか)

次の瞬間に彼女はある１つの持論を導き出した。

それは、

『目の前にいる少女が異変』ということ。

“鏡”といえばなんとなく“正反対”というイメージがある。

つまり、霊夢と正反対の少女は今回の異変に関わりがあるだろう。

そう彼女は考えた。

つまり、

(紅魔館でも同じ事が起こっている……)

(そして、その異変が起きる条件が“鏡に映ること”……)

かなりの大規模な異変になる恐れがある、ということは容易に考えられた。