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002:その従者、十六夜咲夜 ページ2
ここは紅魔館。
紅い屋敷がどっしりと構えている。
暖かい陽射しを浴びながら、一人の従者が洗濯物を広げては干していた。
名は、十六夜咲夜。
紅魔館におけるメイドの長にて時とナイフを操る、パチュリー・ノーレッジを除いて唯一の人間。
彼女は最後の一枚を手に取ると、また、パサリと広げた。
水滴が光を反射し、キラキラと輝く。まるで宝石のような輝きに彼女が思わず目を細める。
____瞬間。
「……!?」
突如とした地響きと爆発音。
屋敷からは煙が見える。
(……妖精かしら)
彼女は首をかしげると、一段と大きな爆発音。
(これは……)
本能的に駆け出す彼女。
洗濯物の竿は、カラン……と乾いた音をたてて転がり落ちるのであった。
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2016年7月10日 4時
