怖がり悪役令嬢

12話 ページ14

あれから6年たち、桜が舞う季節に...つまりもう卒業する時期になった。

前世と同じことを繰り返していると6年なんて早いものだった。

1つ前世と違うことと言えば暴力系のいじめは無いこと。ただまぁ、陰口やら悪口…私物を隠される、位はある。

そんな陰口だけでも崩れてしまう豆腐メンタルがギリギリ保たれているのはチーノとマンちゃんがいてくれるから。

マンちゃんはもう卒業していて、学校では一緒に入れられないけど毎日家に遊びに来てくれるの！

チーノとはずっと仲良くしてくれていて、相談に乗ってくれたり励ましてくれたり遊んでくれたり...同い年なのにお兄さんみたいw

正直な話私は2人に少し依存気味だったりす...る。本当に2人がいなかったらとっくの昔に...いや、この話はやめておこう。やっと卒業できるんだからっ！


『えへへ...』


cn「A？どうしたん。」


『チーノ！ いや、もうそろそろこの学校からおさらばできるな〜って！』


cn「せやね！中学も一緒やしなんなら中高一貫だからずっと居られるな！」


............




中学...？？？？？？？？？

『は、はは何を言っているのかね？中学とは？？』


cn「？Aも来たやろ？我々学園の招待状。」


『そういえば...』




〜5年生の冬〜


母「Aﾁｬｧｧｧｧﾝ！！」


『お母様？どうしたのですか？』


母「我々学園の招待状届いたわよ〜」


『われわれがくえん？』


母「ええ！有名な貴族と魔力が多いものだけが通える学校よ！良かったわねえ〜！」





あの時は当たり前すぎて「ふーん。凄いのかぁ」って終わったけどいざ目の前となると！！中学！！1番空気が読めなくて性格がひん曲がる時期の！！中学！！はぁ...嫌な予感しかしない...

とりあえず...生きることだけ考えよう...


cn「A？大丈夫？ずっと真顔で動かないけど...」


『あ...だ、大丈夫だよ？は、はは...』


cn「そうか！あ！そろそろ帰らなきゃだな！また明日！」


『また明日...』


はぁ...卒業したくないなぁ...

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