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『お、お父さん…?』
そう間違いなく私の父であった。
父〔その子は私の娘だ。
3年前ソクジンに連れされたんだ。
そして、今日大企業の社長、キム社長に売られた。〕
自分の目を疑った私のことを捨てた父が助けに来た…
なぜ?
そもそも私が今日ここで売られるとどうして分かったの…
そうしていると警察は暴れる前に捉えていた人たちを速やかに移動させ車に移した。
私含め、商品として参加していた人達は違う車に移動すると告げられた。
父は私の事を見て
父〔A…〕
そう、弱い声で呼ぶ。
あんなに憎かったのにそんな声でそんな顔で呼ばれたら…心が揺れた。
『今更父親ズラですか?
私はあなたに売られなかったらここにはいなかった』
それだけ言うと車に移動しようと動き出す。
しかしそれは直ぐに出来なくなった。
父〔すまなかった。
Aを手放してしまった事を毎日責め続けてきた。
本当に申し訳ないことをした。〕
涙を溜めた目で見つめられる
父〔もう二度と会えないと思った。
会う資格がないと思っていた。
でも、ある子が僕のところに来Aを助けられるのは貴方しか居ないんだと言われて突き放されてもいい。
そんな覚悟でA助けに来たんだ。〕
『誰…それ』
ざわっと胸が騒いだ気がした。
父〔テヒョンと言ったかね…
Aのことをよく知っていた〕
その瞬間足の力が抜け心臓がギュッと締め付けられた。
『テヒョンがお父さんのところに…?』
私の目からは力なく涙が流れ出て止まらない。
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作者名:みぬ | 作成日時:2020年6月12日 0時