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1番偉そうに見えたおじさんが隣の秘書にコソコソ話している
《5億でどうだ》
すぐに辺りがざわついたのが分かった
私も心の中では5億?そう思ったけど口に出すことを躊躇した。
SJ[キム社長が5億で落札希望ですが他にいらっしゃいますか?]
ソクジンが嬉しそうに言うと
《居ないなら良いかい?気に入ったよAちゃん》
おじさんは私の目を捉えて逃がさないかのようにじーと見つめてくる。
SJ[では、キム社長落札]
私の残りの人生はこの人と過ごすのかと思いながら舞台から降ろされてキム社長とかいうおじさんの隣に行く。
『本日からよろしくお願い致します』
こう言えってソクジンに言われてたから思ってもないけど言った。
気に入られたら奴 隷としての酷い扱いはされないかもしれないとうっすら期待もして笑顔で言ってみる。
《可愛らしい子じゃ》
いきなり私の手を握るから後ろに下がりそうになったけどぐっと堪えた。
私の落札が終わると、次から次に女の子から小さな男の子更にはおばあさんまで居てこちら側の世界に驚きが隠せなかった。
全員の落札が終わりお開きとなるとキム社長と秘書に連れられてまた裏口を通り外へ出るようにと移動を開始した。
ふと廊下にある窓の外を見ると何故か車が通っておらず静かだった。
昼なのになんでだろう?
それくらいにしか考えてなかったからそのままキム社長らについて行き外に出るギリギリで
【動くな】
大勢の警察官が出てきて周囲を包囲していた。
みんな顔が強ばり黙っているといきなり警察官がゾロゾロと入ってきてその場に居たみんなを取り押さえた。
もちろん私も。
SJ[なんの根拠があってこんなことを?]
警察を前にしても不気味な笑顔が張り付いてる
SJ[こちらは今会社の取引をしていたんですよ。
証拠ならこちらの書類やこちらにいる社長の皆さんに聞いてくださいよ。]
【ここでの会話は全部こちらで聞いていた。
詳しいことならこの人が…】
ソクジンは目を開き警察の後ろから出てきた人物に
SJ[おまえっなんで]
さっきまでの不気味な笑顔は嘘のように消えここまで焦る姿をして私もその人物を見た。
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作者名:みぬ | 作成日時:2020年6月12日 0時