TH side ページ18
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時間がない。
俺がAを助けるのにどう考えても時間が無い
なにしろくな生活を送ってこなかったからいざという時全く頭が働かない。
Aを売られることなくここから出してあげる方法なんか思い浮かばずこれしかないと思い、無理なのを承知でソクジンヒョンの元へ向かった。
コンコン
「ヒョン。
テヒョンです。」
一呼吸置いてからそう言う
SJ[入りな]
ソクジンヒョンの部屋にはいる。
SJ[こんな時間にどうしたんだ?Aちゃんまた脱走〜?困るな〜もうすぐ売るっていう「ヒョン」]
驚いたヒョンは飲んでいたコーヒーのカップを1回だけカチャリと鳴らして机に置いた。
「ヒョン。無理なのはわかってる。
Aを売らないでください」
初めてだ。
人に頭を下げたのは。
しかし
SJ[ははっなんの冗談かな?]
笑い声を混じえながら俺の肩を叩くヒョン。
「本気です。ヒョン。俺に出来ることならなんでもするからAのことこっから出しSJ[テヒョンアやめなさい]」
真剣な目をするヒョンに圧倒され黙ってしまう。
SJ[馬鹿なことを言うのはよせ。
Aちゃんはね、今まで売ってきた子の中で一番の高値だよ。
そんな子を手放すわけがない。
テヒョンどうかしてるぞ。
頭を冷やせ]
「ヒョンほんとに俺は本気です」
SJ[お前に何ができる?ろくに勉強もしてないから頭で策を練るのも無理だろ。
それに俺に逆らえる権力もないじゃないか。
冷静になってみろ]
最後まで聞いてられずに部屋から出て、Aについて書いてある書類や貯めてたお金を握りしめ屋敷を出た。
夜中の道は久しぶりだが何故か懐かしさも感じた。
それにここらの道は得意だ。
歩きながらAについての書類を見る。
「…え、もしかして、これなら」
いてもたってもいられず走った。
Aを助けることが出来る希望の光が少しずつ見え始めてきた。
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作者名:みぬ | 作成日時:2020年6月12日 0時