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次の日からは知らない人が来て私の髪を綺麗に整えたり、化粧の仕方を教えたりしに来た。
その時もテヒョンは部屋にいる。
正直あの日テヒョンに
TH「僕が助けてあげる大丈夫」
そう言われてからテヒョンに対して今までみたいに強く当たれなくなった。
私だってその言葉を間に受けて信じているわけじゃない。
きっと同情して言ったことだろう。
そんなの頭ではわかっていても少しだけ、
ほんの少しだけ期待してしまう自分がいて嫌いだ。
でもテヒョンは今までと変わらずにおちゃらけた調子で話しかけてくる
だから、あの言葉はその場のノリだったのかな?て思い始めた。
準備期間なのか知らないけど今日で私の身支度が始まって1週間が経った。
そんな日の夜中寝れずにぼーっとしているとテヒョンが入ってきた。
別に夜中に来ることも珍しいわけじゃないから入ってきたのを目だけで確認してまたさっきと同じ姿勢に戻る。
TH「A」
いつもと違う声で呼ぶからどうしたのかと思い勢いよく振り返る
『えっ、ちょ』
驚いた。
抱きしめられていた。
『ちょ、あんた何してTH「僕が言った守るってこと忘れないで」
そう言うとまた力強く抱きしめられて私は何も喋れなくなった。
いつの間にかスっと力を抜いてテヒョンの腕の中から解放され
TH「おやすみ」
ふわりと私の頭を撫で出て行った。
まるで決意を決めたかのように。
『なんなんだあれ….わ、わかんないや』
そんな私の独り言は誰にも聞こえずその後も寝れなくてただただぼーっとしていた。
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作者名:みぬ | 作成日時:2020年6月12日 0時