逃げられない【TH】 (ページ12)

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TH side 1 ページ12

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家族が居ない俺は必然的にまともに生きることなんて出来なくて、普通の家なら

"夜は危険だから行っちゃダメよ"

そう言われるだろうが、

夜中のうちに食べ物盗んで

金盗んで

て繰り返して生きていた。

だってそうしなきゃ俺は生きていけなかったから。

そして、この街には裏社会を率いる有名な奴がいるって噂あった。

それがソクジニヒョンだった。

そしてその時たまたま裏社会の人間と呼ばれるソクジニヒョンと出会った。

ソクジニヒョンは行き場のない子を拾っては売ってって事をしてた。

だから、俺もソクジニヒョンに会った時拾われて売られると呆然と感じた。

TH「ねえあんた俺の事拾ってさめちゃめちゃお金持ちのところに売ってくんね？」

俺がこう言ったのがはじまり。

SJ[そんなこと言われたの初めてだ。

君のこと気に入った。

僕が買うよ。]

不気味な笑顔で言われてそれからずっとソクジニヒョンの元にいる。

主にソクジニヒョンが売るために連れてきた子の監視役。

正直楽ではない。

頭おかしい子もいるし、

殴りかかってくる子も、

逃げだす子もいる。

でも生まれて初めて役割ができて満足している。

監視員としての給料だって貰えて、その上、俺ソクジニヒョンに拾われたからこのバカでかい屋敷に住んでいる。

飯だって暖かい出来立てのが俺のために用意してある。

だから俺はこうしてこのままここで死ぬんだ～

良い人に出会えた、

と思っていた

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