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ガシャン━━━━━━━━━━━━━━━
『きゃっ』
いきなり開いた扉の音に大袈裟に反応してしまう
TH「え?なに?
初めてそんな驚くところ見たんだけどびっくり」
なんて本当に驚いた顔をしてテヒョンが入ってきた。
『あんた聞いた?
私ね
売られるって』
そう言うと何故がテヒョンは凄く悲しそうな顔をした。
『私3年もここに居たんだけどさ、実は一生ここに居るんじゃないかなって思ってたんだよね。最近』
正直テヒョンにこんな話するなんて思ってなかったけど、いつものテンションじゃないからかなのか私の口は止まらない。
『ねえどんなのに買われんの?
私っていくらの価値があるんだろう〜』
笑ったはずなのに笑えなくて
TH「泣かないで…」
消え入りそうな声でテヒョンが私の頬を伝う涙を拭った。
その時自分が泣いてることに気づいた。
いつもなら触んなよっ!
と突き飛ばしたり逃げたりしてたけど
今はただ私の両目から溢れ出る涙を拭うテヒョンの手を振り切りことが出来ない。
TH「A」
名前を呼ばれた事に驚きテヒョン目を見る。
テヒョンも真っ直ぐ私の目を見ていた。
TH「僕が助けてあげる大丈夫」
根拠なんてない。
確信なんてない。
嘘かもしれない。
ただの同情かもしれない。
でも私には無条件に嬉しかった。
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作者名:みぬ | 作成日時:2020年6月12日 0時