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店長会議の内容は、仕事で困っていることの意見交換やコロナ感染対策の強化を従業員に知らせるようにということだった。
宮「私の店舗はモール西側の一番端にあるのですが、お客様が少ない日は特に客足が少なく売り上げに影響が出ています。もう少し店内のどこに何のお店があるのか、アナウンスを何かしらの形でしてもらえると嬉しいです」
会議で良い声でハキハキと話す宮館さんがとてもかっこよくて、俺にも関係がある話なのに堂々とした姿と良い声に少し見惚れてしまう。
や、見惚れるっていう表現もおかしいんだけど、一番近い単語な気がする。
宮「本屋の阿部さんも同じですよね？」
なんて急に話を振ってくるもんだから、心臓が止まるかと思った。
阿「はぇっ、は、はいっ！」
緊張のあまり声が裏返ってしまった。
くそ、他の店長さんも大勢いるのに恥ずかしい。
阿「....そうですね、本屋も閉店１時間前から客足がぱったり途絶えているのが現状です。売り上げとしても、活気付けとしても、夜の時間帯にお客様が来ていただけると嬉しいです」
でもここはやはり俺も責任者の一人。一つ息を大きく吐いて、会議室全体を見て話し始める。言い終えて宮舘さんのほうを見ると、目尻に皺を寄せて優しく微笑みかけてくれた。
少し頬が熱くなる感覚がする。
本当に俺はどうしてしまったんだ。
働く人として尊敬できるところはたくさんあるけれど、ここまでドキドキしてしまうほど憧れているのだろうか？
なんて考えてみるけど、「ドキドキして顔が熱くなる」という症状がどのようなときに起こるものなのかが分からないほど純粋無垢な子どもではない。27年間も生きればそれが何かは分かってしまうし、分かってしまうからこそ認めるのが怖かった。
宮「お疲れさまでした、会議ようやく終わりましたね」
会議が終わって荷物をまとめていると、先に用意を済ませた宮舘さんが隣に寄ってきた。
阿「お疲れさまでした！」
宮「声裏返ってましたね？笑」
阿「あ、ちょ、ほんとに忘れてください....」
自分の醜態を思い出させられて思わず頭を抱える。
ただでさえ何もないところでこけた瞬間を見られていたのに、声が裏返るところまで聞かれるといよいよ宮舘さんの中の俺の印象がただのポンコツになりそうだ。
宮「ちょっと難しいですね笑」
阿「ちょっと！！笑」
職場の店長同士でしかない俺達だけど、こうやっていじり合えるならポンコツでもいっか。
なんて。
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キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
