７ ページ7
阿「店長会議いってきます。店長代理任せたよ」
ラ「はいっ！いってらっしゃいませ」
阿「ありがとうございます」
宮舘さんと向井さんと知り合ってから一週間ほどが経った頃、月に１回か２回開かれる店長会議の集合がかかった。
レジに声をかけて、手荷物を持ち店を出ると、お客様通路にあるソファベンチに黒のかっこいいショルダーバックをさげた宮舘さんが腰掛けていた。
阿「宮舘さん！」
宮「阿部さん、お疲れ様です。今から店長会議行かれますか？」
阿「はい、宮舘さんも呼ばれてますよね？」
宮「はい。だから一緒にどうかなと思って」
待っててくれたのだろうか。
本屋と服屋はモールの一番端にある。そのため会議室から一番遠くて、毎度一人で歩いて行くのは寂しかったから、純粋に一緒に行けることに喜んだ。
阿「ぜひ....！ここから遠いですもんね」
宮「一人は好きですけど、幸せそうなお客さんたちを見てたら、ね笑」
阿「わかります、俺も一人は好きですけど周り見たら独りになった感覚になるというか」
宮「ふふ、同じ価値観みたいですね」
俺の隣から少し顔を覗き込んで、片方の口角をあげて笑う宮舘さんは、男の俺から見てもかっこいいと思う。このルックスで店長さんとか、困らないんだろうなぁ
何を、とは言わないけど。
宮「そういえばこうやってお話しするのは久しぶりですね」
阿「ほんとですね、毎日会釈はしてましたけど」
レシート事件があって以降、服屋さんを意識するようになった俺は店頭近くで仕事をしているときはちらちらと服屋を見ていた。そのうちの何度かは宮舘さんと目が合って、頭を下げると宮舘さんからも綺麗な会釈を返してくれていた。
俺たちにしかわからないコミュニケーションのようで少しワクワクする。
あ、向井さんも気付いてくれた時にはそれはもう腕がぶっ飛ぶんじゃないかと心配になる勢いで手を振ってくれた。
それにはちょっと恥ずかしくて、小さく手をあげた後会釈するけど笑
そんな向井さんを見て、宮舘さんが注意をして、俺のほうにお辞儀をする。
そんなやり取りが続いていた。
そんな中、自分の中に新しく芽生えた感情には気付いている。
なぜかは分からないが、どうも宮舘さんが気になる。
向井さんと話す姿を見て、
俺も話したいなぁって思うし
服を買いに来たお客さんに笑いかけているのを見ると、
なんかいいなぁって思う。
なぜかは分からないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキ(プロフ) - LilySnowさん» コメントありがとうございます！私のペースになってしまいますが、頑張りますので楽しみにしてていただけると嬉しいです！コメント嬉しいです(^ ^) (2020年12月17日 23時) (
レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
LilySnow(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年12月16日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - ぽんさん» こちらの確認ミスでした、ご指摘ありがとうございます。 (2020年12月15日 1時) (レス) id: 87fa6c4fe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キキ | 作成日時：2020年12月15日 0時
